

端的に言えば「異口同音」の意味は「意見が一致すること」だが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。
塾講師で文系科目のスペシャリストである「すけろく」を呼んだ。一緒に「異口同音」の意味や例文、類語などを見ていくぞ。

解説/桜木建二
「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。

ライター/すけろく
現役文系講師として数多くの生徒を指導している。その豊富な経験を生かし、難解な問題を分かりやすく解説していく。
「異口同音」の意味は?
「異口同音」には、次のような意味があります。
みんなが口をそろえて同じように言うこと。多くの人の意見が一致すること。
出典:大辞林 第三版(三省堂)「異口同音」
「異口同音」を二つの部分に分けて、それぞれの意味を考えてみましょう。前半部分の「異口」は、さまざまな人間の口を意味しています。
一方、後半の「同音」が意味するのは、同じ音声です。ここでいう「音声」というのは、同じセリフと読みかえていただいて差し支えありません。
これら二つの意味を合わせてみると、さまざまな人間の口から同じセリフが出てくるという意味であることが分かります。言い方を変えれば、人はそれぞれ違っていても出てくる意見は同じ内容で一致しているというわけです。
「異口同音」の使い方・例文
「異口同音」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。
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