「多事多端」
もう一つの類義語には、「多事多端(たじたたん)」があります。意味は、「仕事が多くて非常に忙しいようす」です。「多事」はするべきことが多いようすを表し、「多端」は「端」に始まりを表すので「多くのことが新たに始まる」という意味合いになります。
「南船北馬」や「東奔西走」とは違って移動を表す意味合いはありませんが、非常に忙しいようすを表現していますよ。
「南船北馬」の対義語は?
次は、「南船北馬」の対義語についての説明です。
「悠悠自適」
「南船北馬」の対義語には、「悠悠自適(ゆうゆうじてき)」があります。意味は、「俗世間から身を引いて、のんびりと思うままに暮らすこと」です。「悠悠」はゆったりと落ち着いたようすを表し、「悠々」「優遊」「優游」と書くことがありますよ。「自適」のほうは、自分の思うままに楽しんだり暮らすことを表します。
「南船北馬」の現代の転じた意味合いでは「忙しい」という意味合いが強いので、のんびりしたニュアンスのある「悠悠自適」とはちょうど反対の意味合いになりますね。
「閑雲野鶴」
対義語には、もう一つ「閑雲野鶴(かんうんやかく)」があります。意味のほうは、「世俗に拘束されず、自由にのんびりと暮らすこと」です。「閑雲」は大空にゆったりと浮かんでいる雲のことで、「野鶴」は野で気ままに遊んでいる鶴のことを表しています。
「南船北馬」の忙しいという意味合いと逆に、「閑雲野鶴」には広範囲に走り回るかどうかの意味合いはありませんが自由で気ままなニュアンスがりますよ。
「being on the move」
「南船北馬」の英訳として、「being on the move」があります。「on the move」は転々と移動することを表しており、転じて「忙しい、多忙である」という意味です。「駆けまわる」と「忙しい」の意味を併せ持つ表現になっています。
ほかには、「on the move」の部分を「on the go」「on the run」「on the rush」「on the jump」などとしても、同様の意味で使うことができますよ。さらに、ストレートな表現でいうと「being busily engaged in(忙しく従事している)」という表現もあります。
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