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取りこぼしはナシ?「一網打尽」の意味や使い方、関連語を院卒日本語教師がわかりやすく解説

「一網打尽」の使い方を例文とともに解説!

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続いて、「一網打尽」の使い方を例文とともに見ていきましょう。また、間違った使い方についても例文を提示します。正しく「一網打尽」を使えるように、よくチェックしておきましょう。

1.昨日、近所の暴力団事務所に警察官が一斉に突入し、組員は一網打尽になった。〇
2.愛知県警は必死の捜査の末、県内最大の麻薬組織を一網打尽にした。〇
3.このスプレーを隅々まで撒けば、家にいるゴキブリを一網打尽にできる。〇

4.詐欺グループのアジトに警察官が突入し、メンバーを一網打尽にしたが、何人かは逃走を続けている。×

例文1と2では、「悪人の仲間全員が逮捕された」という意味で「一網打尽」が使用されています。この例文1と2の使い方が「一網打尽」のもっとも一般的な使い方です。

例文3は、例文1や2の一般的な使い方から派生したものですね。好ましくない虫や動物をある範囲から全て追放した時や殺処分をした時にも、「一網打尽」は使用可能です。

例文4は誤用の例になります。「一網打尽」は「全てを捕える」という意味があるため、全員を捕まえられず逃走したメンバーがいた場合のような、取り残しがあった場合には使用できません

「一網打尽」の関連語は?

次に、「一網打尽」の関連語を見ていきましょう。「一網打尽」の関連語には、警察用語としての類義語と、「一度にたくさんの…」という意味の面での関連語があります。どちらも確認していきましょう。

警察用語での類義語1 「一斉摘発」

「一斉摘発(いっせいてきはつ)」は「同時にそろって関係者の悪事を公表すること」という意味の警察用語です。「一斉」は「同時にそろって」という意味を表し、「摘発」は「悪事を暴いて公表すること」という意味を表します。「一斉摘発」と聞くと、関係者全員が逮捕されたと思いがちですが、まだ悪事が公表されただけの段階で、逮捕まで至っているかは不明なので注意が必要ですね。

\次のページで「警察用語での類義語2 「一斉検挙」」を解説!/

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