
端的に言えば「へそを曲げる」の意味は「機嫌を悪くする」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。
現役塾講師で文系科目のスペシャリストである「すけろく」を呼んです。一緒に「へそを曲げる」の意味や例文、類語などを見ていきます。

ライター/すけろく
現役文系講師として数多くの生徒を指導している。その豊富な経験を生かし、難解な問題を分かりやすく解説していく。
「へそを曲げる」の意味は?
「へそを曲げる」にはどのような意味があるのか、国語辞典での定義をみてみましょう。
機嫌を悪くして、かたくなな態度になる。つむじを曲げる。
出典:大辞林 第三版(三省堂)「臍を曲げる」
ここでキーワードとなるのが、機嫌を悪くすると同時にかたくなな態度になるというところです。「かたくなな」というのは「頑なな」とも書き、「頑固」や「頑迷」などと同様の意味合いをもちます。
ちょうど、人が怒った後に何を言っても聞き入れてくれない様子をイメージするとぴったりです。どうして「へそ」を「曲げる」ことが不機嫌になることにつながるかについては諸説あります。
中でも有力なのが、相手の言葉に素直に従わずプイと横を向くことでへその形を曲げてしまうからというものです。また、へその曲がった性格の人を「へそ曲がり」といいます。
こちらも合わせて覚えておくとよいでしょう。
「へそを曲げる」の使い方・例文
「へそを曲げる」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。
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