端的に言えば、野となれ山となれの意味は「目先のことさえ済めば、その他はどうなっても構わない」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。
営業マネージャーとして勤務し、カナダでの留学を経てライターとして活動中のナガタナミキを呼んです。一緒に「野となれ山となれ」の意味や例文、類語などを見ていきます。
ライター/ナガタ ナミキ
外資企業の営業マネージャーとして勤務し、相手に伝わる会話表現やコーチングスキルについて学ぶ。カナダでの留学を経て、言葉の持つニュアンスや響きを大切にするライターとして現在活動中。
「野となれ山となれ」の意味は?
「野となれ山となれ」は、一般的にことわざ「後(あと)は野となれ山となれ」として使われます。まずはじめに辞書に記載された意味を確認しましょう。
目先のことさえなんとか済めば、あとはどうなってもかまわない。
出典:デジタル大辞泉(小学館)「後は野となれ山となれ」
「後は野となれ山となれ」は慣用句としてだけでなく、単体でことわざとしても使われます。今現在、目の前にある問題が最優先であり、それさえ解決できれば後のことはどうなっても構わない、という意味合いです。
「後は野となれ山となれ」には、大きく分けて2つの心情で使うことができますよ。
1.(悔いのない状態)
自分ができること・すべきことは全て行ったので、後は何がどうなっても構わない。
2.(投げやりで無責任)
自分には利害の及ばない事柄であるため、後のことは関係ない。
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