
戦戦恐恐と面接会場に向かう。
隊員たちは戦戦恐恐としながら、行方不明者の捜索にあたった。
この例では、結果がわからない、先行きの見えない不安感を示す言葉として「戦戦恐恐」が使われており、「恐れつつしむ様子」に近いものがあります。
あまりこの使い方はしませんが、「戦戦恐恐」の使い方の1つです。
「戦々慄々」
「戦々慄々」は「せんせんりつりつ」と読みます。こちらは「戦戦恐恐」とほとんど同じ意味ですが、どちらかといえば人物の様子よりもその場の様子を示す言葉です。
部下に厳しい上司のせいで、職場はいつも戦々慄々としていた。
戦々慄々とした雰囲気の中、彼は勇気を持って手を挙げた。
「小心翼翼」
「小心翼翼」は「しょうしんよくよく」と読みます。こちらも意味は「戦戦恐恐」と変わりませんが、より人間の様子を表すことに特化した熟語です。
環境が前職と大きく変わったため、彼女は小心翼翼としていた。
サッカー未経験者の自分にパスが回ってきたらどうしようかと、私は試合のたびに小心翼翼としていた。
ほとんど同じ意味でも、これらの言葉は使うべき場面が違いますので、文脈や意味に注意することが重要です。
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