
端的に言えば、水を差すの意味は「邪魔をする」ことです。日常生活でもビジネスシーンでも水を差される場面はあるでしょう。類義語も含めて正しい意味を覚え、使いこなせるようにします。
日本放送作家協会会員でWebライターのユーリを呼んです。一緒に「水を差す」の意味や例文、類義語などを見ていきます。

ライター/ユーリ
日本放送作家協会会員。シナリオ、エッセイをたしなむWebライター。時代によって変化する言葉の面白さ、奥深さをやさしく解説する。
「水を差す」の意味・語源・例文

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「水を差す」はさほど難しい言葉ではありませんが、元々の意味と慣用句としての意味があります。さっそく意味と語源を確認し、例文で使い方を見ていきましょう。
「水を差す」の意味は?
まずは辞書で「水を差す」の意味をチェックしましょう。
1 水を加えて薄くする。
2 仲のいい者どうしや、うまく進行している事などに、わきから邪魔をする。
出典:デジタル大辞泉(小学館)「水を差す」
1番目は、文字通り水を足して「濃いものを薄めたり、熱いものをぬるくしたりする」という意味です。2番目は慣用句としての使い方。「仲のいい人たちの邪魔をする」ことや、「うまく進行していることに対して邪魔をする」ことを意味しています。「水をかける」という言葉も「活発な動きに邪魔をしてダメにする」という、「水を差す」に近い意味を持っていますよ。
「水を差す」の語源は?
熱いお茶に水を差すと、確かに温度は下がりますが、ぬるくなっておいしさも減ってしまいます。また料理の味が濃いからといって水で薄めてもただ味がしまりなくなるだけで、おいしくはなりません。このようなことから「水を差す」は「うまく進行していることに対して邪魔をする」という意味で使われるようになったと考えられています。
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