
簡単でわかりやすい電気抵抗による温度上昇!電気を流すと熱くなるのはなぜ?理系ライターが詳しく解説
電気抵抗とジュール熱
ここでは、電気抵抗と熱の関係を見ていきます。直感的には抵抗が大きいほど熱の発生も多そうですよね。しかし、それは場合によるところ。ジュール熱Q、電流I、電圧V、電気抵抗Rとしましょう。Q=IVからは電気抵抗と熱の関係がよくわからないので式を変形しましょう。オームの法則より、「I=V/RまたはV=IR」となります。
電流一定の場合
V=IRを代入して、Q=I^2・R 。電気抵抗が2倍になると熱も2倍に。抵抗が大きいほど熱の発生も増えます。同じ量の電流を流そうとしたら、抵抗に比例して熱発生も多くなるもの。
電圧一定の場合
Q=V ^2/R。抵抗が2倍になると、熱の発生は半分に。同じ電圧をかけた時、抵抗が大きい物にはあまり電流が流れず結果的に熱の発生は減ります。極端な話、抵抗がものすごく大きいプラスチックや木材に100Vの電圧をかけても熱くなりませんね。逆に抵抗が小さな物は、電流が大量に流れてしまい、電子の衝突が多発し熱の発生が増えます。
電気抵抗による熱発生
電気を流すと、電子の衝突により熱が発生。電子の移動のしにくさの指標が電気抵抗です。同じ電流を流そうとしたら、電気抵抗が大きいほど熱の発生は増え、同じ電圧をかけた場合、電気抵抗が大きいほどあまり電流が流れないため熱の発生が少なくなります。