毒とは?「毒殺事件」にはどんなものがあった?元家庭教師がわかりやすく解説
和歌山カレー事件
1998年に地域の夏祭りのカレーにヒ素が混ぜられる事件が発生。カレーを食べた67人が中毒症状を起こしうち4人が亡くなりました。食中毒かと思いきや嘔吐物の検査でヒ素が混ぜられていたことが判明。
この事件の犯人として祭の準備に参加していた地元の主婦と夫が逮捕されています。この事件を題材にした小説も出版されました。
女子高校生とタリウム
母親に劇物であるタリウムを飲ませ、その体調の変化をブログにアップするという衝撃的な事件が2005年に起こります。彼女は化学部の実験で使うと薬局で劇物を購入したり、猫を毒殺したり、さらにはハムスターに毒性がある物質を飲ませてその耐性を調べさらに解剖までしたそうです。そして薬局でタリウムを購入し、母親に飲ませてその経過を観察していました。
歴史から見る毒殺、毒と薬は表裏一体
強い毒性を持つ物質を購入し管理するには資格が必要です。この資格は大学で化学を学べば簡単に取ることができます。しかし毒は入手しようと思えば野に生えた植物からも入手でるのです。
市販の薬も使い方を誤れば毒となってしまいます。毒を飲んでしまったときの対処方法や医薬品の開発のためには毒に関する知識を持つことは必要です。そして、過去の悲惨な事件が繰り返されないよう毒劇物への危険な面をしっかりと理解しなくてはいけませんね。