
「天孫降臨」の英語訳は?
類義語と対義語が明確ではなかった「天孫降臨」。英語ではどのように表現されるのでしょうか。
Tenson Korin
固有名詞である「天孫降臨」は、英語でも日本語と同じ言葉(発音)です。それではこの「Tenson Korin」は、英語でどう説明されるのかを次に示します。
the descent to earth of the grandson of the sun goddess
descentは「降下・襲来」という意味の単語です。したがってこの文の日本語訳は、『アマテラス(sun goddess)の孫息子による地球襲来』となります。少々穏やかではありませんね。
わかりやすく解説!日本神話の「天孫降臨」はどういう話?

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辞書での記載にある通り、「天孫降臨」はアマテラスがニニギを地上に遣わしたことです。その物語はどういったものなのでしょうか。この記事の最後に、日本神話での「天孫降臨」の概要についてご紹介します。
「天孫降臨」の概要
「天孫降臨」の目的は、地上の神によって管理されていた地上を、天上の神の管理下に置くこと。子どもたちが地上の神に篭絡されたなどの事情から、孫を遣わせることに。神の名を冠しながら、とても人間臭いのが日本神話の特徴ですね。
さてニニギが降り立ったのは『高千穂』ですが、実はこの『高千穂』の場所には、2つの説があります。1つは宮崎県北部の『高千穂町』。ここには『天岩戸神社』という、アマテラスが姿を隠したとされる洞窟をまつった神社があります。もう1つの『高千穂』は、鹿児島県と宮崎県の境にある『高千穂峰(たかちほのみね)』。ニニギが降臨したときに突き立てたという、『天逆鉾(あめのさかほこ)』が名所です。
これらの違いは書物の解釈によるので、どちらが正しい、ということはできません。いずれも厳かで美しい場所なので、立ち寄ってみる価値は大いにあります。
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