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【四字熟語】「天孫降臨」の意味や使い方は?例文や類語をWebライターが解説!

よお、ドラゴン桜の桜木建二だ。この記事では「天孫降臨」について解説する。

端的に言えば天孫降臨の意味は「神の孫が降りてきた」だが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

元国語塾講師で、日本神話とキリスト教に詳しいライターのトミー先生を呼んだ。一緒に「天孫降臨」の意味や例文、類語などを見ていくぞ。

解説/桜木建二

「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。

ライター/トミー先生

元国語塾講師で、通信教育で英語と国語の「赤ペン先生」などもやっていた。実はドイツ語が得意で、外国語を学ぶことにより国語を理解するのに役立つと実感している。今回は日本神話のルーツである天孫降臨について、語源と意味と使い方を自分でしっかり理解できるよう、わかりやすく解説していく。

「天孫降臨」の意味や語源・使い方まとめ

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それでは早速「天孫降臨」の意味や語源・使い方を見ていきましょう。「天孫降臨」の読み方は「てんそんこうりん」で、高天原(たかまがはら)に住む神の孫が地上に降りてきたという意味の四字熟語ですね。では、その神とは誰のことで、その孫とは誰のことなのでしょうか。そしてまた、何のためにその神は自分の孫を地上に派遣したのでしょうか。

日本神話は口頭で語り継がれてきたのでしたが、それをはじめて文字にしたのが『古事記』で、神話時代から推古天皇までの時代のことが書かれていて、用明天皇に献上されましたね。その少しあとに正式の歴史書として『日本書紀』が書かれ、これは神話時代から持統天皇までの歴史が書かれていますね。この2冊を合わせて「記紀」といい、同じ頃に『万葉集』という歌集ができましたので、奈良時代は「記紀万葉の時代」とも言うのですよ。

「天孫降臨」の意味は?

天孫降臨」には、次のような意味があります。手元にある国語辞典には、次のように書かれていますね。

日本神話で、瓊瓊杵尊が、天照大神の命を受けて葦原の中つ国を治めるために高天原から日向国の高千穂峰に天降ったこと。

出典:デジタル大辞泉(小学館)「天孫降臨」

国語辞典には難しい漢字が用いられていますが、瓊瓊杵尊は「ににぎのみこと」、天照大神は「あまてらすおおみかみ」と読むのですよ。イザナギとイザナミの国産みの神話のあと、黄泉(よみ)の国から戻ってきたイザナギが顔を洗った水から生まれたアマテラスが高天原の支配者になったのですね。そのアマテラスの孫であるニニギノミコトは、アマテラスの神勅を受けて、現在は宮崎県の日向(ひゅうが)の高千穂峰(たかちほのみね)に降り立ったのですね。

その目的は葦原中国(あしはらのなかつくに)を支配するためということですが、これが日本ですね。この神話は、古代中国から朝鮮半島を経て九州に騎馬民族が渡ってきたことを暗示するものだという説もありますが、天皇家の遠い祖先が「天孫降臨」したことで、日本という国家が始まったということになりますね。

「天孫降臨」の語源は?

次に「天孫降臨」の語源を確認しておきましょう。この神話は、『古事記』と『日本書紀』のどちらにも書かれているのですが、正式の歴史書である『日本書紀』ではニニギとなっている天孫は、『古事記』ではホノニニギとなっていたり、少しずつ違っているのが面白いですね。

また、『古事記』は推古天皇までの歴史が書かれた本で、用明天皇に献上されたこと、『日本書紀』は持統天皇までの歴史が書かれた本であることを述べましたが、これら3人の天皇はすべて女性の天皇なのですね。アマテラスも女性ですから、日本の始まりにおいて、女性たちの果たした役割はきわめて大きいと言わざるを得ませんね。それについては、あとで簡単に述べておきますね。

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