
端的に言えば「不俱戴天」の意味は「恨みや憎しみの深いこと」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。
活字中毒ライターの長屋創を呼んです。一緒に「不俱戴天」の意味や例文、類語などを見ていきます。
ライター/長屋 創
生まれながらの活字中毒者。小中学校時代の愛読書は国語辞典。今でも年間200冊を読破する(マンガを含む)ほど。本一冊の中にひとつでも素敵な表現が見つかれば、それで今日の幸せを感じる。すべての日本語を愛し応援するライター。
「不俱戴天」の意味は?
「不俱戴天」とはどんな意味なのでしょうか。辞書を引いてみましょう。
同じ天の下には一緒にはいない、同じ天の下には生かしておかない意で、それほど恨みや憎しみの深いこと。もとは父の仇かたきを言った。
出典:新明解四字熟語辞典(三省堂)
ともにこの世に生きられない、また、生かしてはおけないと思うほど恨み・怒りの深いこと。また、その間柄。
出典:大辞泉(小学館)
すごいですね。「ふぐ…」とコミカルな響きで始まるのでほんわか路線かとおもいきや、とんでもない。恨み・憎悪。ともに生きていけないどころか、生かしてはおけないそうです。物騒ですね。
そこまでいうか、というぐらいの憎しみようを表す場合に使う四字熟語です。
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