

「明鏡止水」ってキーワードでネット検索すると、ゲームやらラーメンやら日本酒がヒットする。ほかにもオリジナルプリントTシャツなんかのファッションにも使われてるように、いろんなライフスタイルに溶け込んでる四字熟語だな。しかし「明鏡止水」っていう語感がかっこいいからって、意味もあやふやなまま口にしていないか?
今回は「明鏡止水」の境地に夢見ながら現実は程遠く、心模様が散らかり気味なライターのぷーやんを呼んだ。憧れの「明鏡止水」の意味と使われ方について、説明してもらおうか。
- 「明鏡止水」の意味と使い方をみてみよう!
- 辞書にみる「明鏡止水」
- 「明鏡止水」の使い方を例文でご紹介!
- 「明鏡止水」の類似四字熟語3選
- 「虚心坦懐(きょしんたんかい)」:先入観や偏見のないさっぱりした気持ち
- 「晴雲秋月(せいうんしゅうげつ)」:心が澄み切っている
- 「光風霽月(こうふうせいげつ)」:心がさっぱりとしてさわやか
- 「明鏡止水」の対義四字熟語2選
- 「疑心暗鬼(ぎしんあんき)」:疑心はすべてを恐怖に感じさせる
- 「意馬心猿(いばしんえん)」:欲望を抑えられない
- 「明鏡止水」の由来は『荘子』
- 『止水』は流れない水?
- 『明鏡』は曇りのない心!
- のちにくっついて「明鏡止水」に!
- 「明鏡止水」はいつの世にも必要な心
この記事の目次

解説/桜木建二
「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。

ライター/ぷーやん
webライター歴6年。鍛えられた語彙と文章力は本業でも発揮され、社内ルールの書き換え担当に。普段は感情が表出しにくいため、『冷静で穏やかな人』と誤解されることが多い。
辞書にみる「明鏡止水」
座右の銘にもされる「明鏡止水」ですが、辞書には次のように書かれています。
《「荘子」徳充符から》曇りのない鏡と静かな水。なんのわだかまりもなく、澄みきって静かな心の状態をいう。「―の心境」
出典:大辞泉(小学館) 「明鏡止水」
煩悩・邪念・雑念のない、落ち着いた心の状態を表現した言葉ですね。『余計な考えや感情に揺さぶられず、集中力が研ぎ澄まされて、目前の状況に自分の全力を出し切れる状態』と言い換えられそうです。
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「明鏡止水」の使い方を例文でご紹介!
辞書で言葉の意味を知っても、いざ使ってみようとすると、使い方が正しいのか不安になる方もいらっしゃるでしょう。そこで次に、「明鏡止水」の使い方を例文でみてみましょう。
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