
1~2族と12~18族に属する「典型元素」を元研究員がわからりやすくわかりやすく解説
P(リン) 淡青色
As(ヒ素) 淡青色
Sb(アンチモン) 淡紫色
7.第 16 族「酸素族」の元素
周期表で左から 16 番目の列である、第 16 族を酸素族といいます。
酸素族は原子番号 8 の O(酸素)、原子番号 16 の S(イオウ)、原子番号 34 の Se(セレン)、原子番号 52 の Te(テルル)、原子番号 84 の Po(ポロニウム)です。
うち金属元素は Po(ポロニウム)になります。
7-1.第 16 族元素の特徴
第 16 族の元素は最外殻に電子を 6 つ持っていて、2 価の陰イオンになりやすいです。第 17 族ハロゲンの元素に次いで電気陰性度が高く、反応性が高いといえます。
単体は、常温常圧で O(酸素)のみ気体で、あとは固体です。
また、第 16 族の元素はどれも同素体を持つという珍しい特徴があります。特に S(イオウ)は第 14 族の C(炭素)と並んで、様々な同素体を持つことを覚えておきましょう。
典型元素とは 1 族 2 族と 12 ~ 18 族に属し基本的には同族で化学的性質が似ている元素のこと
典型元素とは1 族 2 族と 12 ~ 18 族の元素で、金属元素と非金属元素が約半数ずつ含まれます。
同族元素(縦に並んでいる元素)の価電子数( 18 族以外の最外殻に入っている電子の数)は同じなので、化学的性質がよく似ているのです。
今回は12 ~ 16 族の同族元素について解説しましたが、同じ族の中でも違った性質を持つものもあります。
特徴を持った元素を覚えておくと、これからの化学の学習や日々の生活にも大いに役に立つはずです。