
菜の花に塩をかけたよう
黄色の花が鮮やかな菜の花。春の味覚としても有名です。こちらも料理の下ごしらえ等で塩を振りかけると柔らかく、くたっとしてしまう様子を指しています。本当に葉物野菜を例に出すか菜の花を使うかの違いだけです。
「青菜に塩」の対義語は?
では「青菜に塩」の対義語もチェックしていきましょう。
「蛙の面に水」
人間であればいきなり顔に水を掛けられたらとても驚きます。一方で土の上にいたとしても、蛙は両生類。水の中でも平気で生活できる彼らは顔に水を掛けられてもへっちゃらです(衝撃で驚くのではないか、という疑問は置いておくべきかもしれません)。
このことから、何が起きてもへこたれない様子を指します。転じて図太さを意味することも。
「水を得た魚」
「水を得た魚」は「みずをえたうお」と読むのが正しいです。「さかな」と読まないように。
魚はたっぷりとした水がないと生きていけません。狭い桶から広い海や川などに放たれた魚が元気に泳ぐ様を表しています。
転じて、自分に適応した環境や優秀な同僚を得て活き活きと活躍する様のことです。本来の対義語とは少しずれるかもしれませんが、合わない環境で芽が出ない状態から、能力を最大限に発揮できる最良の環境に身を移したら、ぐんと気分が高揚するのもわかりますよね。
「泣いたカラスがもう笑う」は?
「あらあら。風船をもらったら急にご機嫌になったわね。泣いたカラスがもう笑う、だわ」。こんな風に使うことわざです。泣いていたと思えばすぐに機嫌が直る様子が文字からも見て取れます。
しかし、これはマイナスの感情からプラスの感情に急浮上することだけを意味するのではありません。感情がコロコロと変わりやすいことや、対象は主に子どもが主流で、からかいのニュアンスが強いのです。
よほど気の置けない間柄でなければ大人に対して使うことは失礼にあたります。
「be discouraged」「be crestfallen」
まずはbe動詞とセットで使う表現です。discourageは「落胆させる」という意味ですから「be discouraged」で「落胆する、落胆している」という意味ですね。crestfallenは一見過去分詞のように見えますが、「うなだれた、しょんぼりした」という意味の形容詞です。
例文1のようにdeeplyなどの副詞を伴うと、深刻さがより増します。
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