
「青菜に塩」の使い方・例文
「青菜に塩」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。
1.うちの娘、楽しみにしていた遠足が雨で中止になっちゃって、まるで青菜に塩なのよ。
2.さっきまで上機嫌だったのに、顔をしかめた課長に呼び出されたせいで青菜に塩だよ。
3.あんなに明るい子だったのに、恋人の浮気のせいで青菜に塩のようになってしまって…。
「青菜に塩」は元気のない様子、しょんぼりと落胆した様子を表すのは間違いありません。ただ、「とても元気な人が」という前提があるのを忘れないように。大人しい人、あまり溌剌としていない人、病気の人に関しては「青菜に塩」を使うことができません。
「彼女はいまいち活力に欠けるんだよな。いつだって青菜に塩みたいじゃないか」というような使い方は誤り、ということです。
「蛞蝓(なめくじ)に塩」「蛭(ひる)に塩」
ナメクジもヒルも湿気を好むぬめぬめとした体を持つ生物です。これらの生物に塩を掛けると、みるみるうちに体から水分が抜けてしまい、死んでしまいます。「ナメクジに塩をかけると溶ける」という話を聞いたことがあるかもしれませんが、これはあくまでそのように見えるというだけ。実際には脱水して縮んでしまっているんです。
「青菜を湯につけたよう」「青菜に湯をつけたよう」
お鍋いっぱいにグラグラと沸き立つお湯の中に葉物野菜を放り込んだら、あるいは熱湯を葉物野菜にドバっとかけたらどうなるか。お料理をしたことがある人ならもうお分かりですね。あっという間に縮んでしまいます。
生のほうれん草とお浸しを見比べてみると、その違いは歴然です。
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