
端的に言えば青菜に塩の意味は「元気を失くすこと」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。
難関高校受験専門の学習塾講師を10年経験したwhite-sugarを呼んです。一緒に「青菜に塩」の意味や例文、類語などを見ていきます。

ライター/white_sugar
文系中心に5教科オールラウンダーとして難関校専門学習塾講師を10年務めた後、引退。開成高校、筑波大学付属駒場高校を筆頭に早慶附属・系属高校など首都圏最難関クラスの高校合格者を多数輩出。
「青菜に塩」の意味は?
「青菜に塩」には、次のような意味があります。いくつかの辞書から引用しますね。
青菜に塩をふりかければしおれることから、人が力なくしおれたさまにいう。
出典:広辞苑(岩波書店)「青菜に塩」
元気をなくしてしょげることのたとえ。
出典:明鏡国語辞典(大修館書店)「青菜に塩」
(青菜に塩をふりかけると、しおれてしまうところから) 元気を失って、しおれていることのたとえ。すっかり生気をなくして、ぐったりしているさま。
出典:精選版 日本国語大辞典(小学館)「青菜に塩」
青菜というのはほうれん草や小松菜を始めとする、緑色をした葉物野菜のことです。こういった葉物野菜は、塩を振りかけると浸透圧の関係で細胞壁の中にある水分が外に出てきます。
そのせいでどんなに新鮮でピンとした葉物野菜でも急速にハリを失い、くたっとなってしまうのです。料理をした経験のある人なら実際に目にしたこともあるでしょう。元気はつらつとした人がシュン…と意気消沈してしまう様子を青菜に例えたことわざですね。ただしょげかえるだけではなく、「急に」というニュアンスを出すこともあります。
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