国語言葉の意味

【慣用句】「張り子の虎」の意味や使い方は?例文や類語などを現役塾講師が解説!

よお、ドラゴン桜の桜木建二だ。この記事では「張り子の虎」について解説する。

端的に言えば張り子の虎の意味は「主体性のない人、虚勢を張る人」だが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

10数年間、中高生に学習指導をしているライターヤマトススムを呼んだ。一緒に「張り子の虎」の意味や例文、類語などを見ていくぞ。

解説/桜木建二

「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。

yamato810

ライター/ヤマトススム

10数年の学習指導の経験があり、とくに英語と国語を得意とする。これまで生徒たちを難関高校や難関大学に導いてきた。

「張り子の虎」の意味や語源・使い方まとめ

image by iStockphoto

それでは早速「張り子の虎」の意味や語源・使い方を見ていきましょう。「張子の虎」と送り仮名なしで表記されることもあります。また、読み方は「はりこのとら」です。

「張り子の虎」の意味は?

「張り子の虎」には、次のような意味があります。「張り子の虎」は、端午の節句に男の子の成長や出世を願って送られることがありますが、意味としては別にありますよ。「張り子の虎」の2つの意味を見ていきましょう。

1.首が動くように作った虎の張り子の玩具。首を振り動かす癖のある人をあざけっていうのにも用いる。
2.(転じて)見かけだけ強くて、本当は弱い人。虚勢を張る人。

出典:大辞林 第三版(三省堂)

一つ目の意味は、伝統工芸の玩具である張り子の動きから、首を振るイメージがもとになっています。ただ、首を振るというだけでなく、キョロキョロして人の意見に左右されやすい人、確たる自分の意見が乏しい人というニュアンスが含まれていますよ。

上記の2.についての二つ目の意味は、内面の弱さを外面の見せかけによって強く見せようとする人のことです。ただ、「張り子の虎」と言われている時点で、内面と外見の差が大きいことに周りは薄々気がついているということですね。

「張り子の虎」の語源は?

次に「張り子の虎」の語源を確認しておきましょう。意味が二つあったように、着目する点が二つあるので語源のほうも二つに分かれています。

一つ目は、張り子の虎が首を振ることから、首を振る癖のある人をイメージさせるというものでした。実際の張り子でできた虎は、首のみ動くようになっているので首の動きがとても印象深くなります。また、本物の虎はどうかというと、やはりキョロキョロしているか、ウロウロとあちこち見回していることが多いのは確かです。動物園に行くことがあれば、確認してみるといいですね。

二つ目の意味は、見掛け倒しであるというものでした。張り子の製法はいくつかありますが、完成段階では中身は空洞になります。外から見ると立派で色鮮やかなことが多いのに対し、中身は空洞で何もないことから虚勢を張るような意味合いにつながっていますね。

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