この「粉骨砕身」はずばり言えば「力の限り懸命に努力する」という意味の四字熟語です。スポーツ選手で自分が使う道具にこの言葉の刺繍を入れている人もいますね。
今回はその「粉骨砕身」の意味や語源、使い方などを大学院卒の日本語教師の筆者が解説していきます。
ライター/むかいひろき
ロシアの大学で2年間働き、日本で大学院修了の日本語教師。その経験を武器に「言葉」について分かりやすく解説していく。
「粉骨砕身」の意味と語源は?
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「粉骨砕身(ふんこつさいしん)」という言葉の意味を知っていますか?漢字から想像できるでしょうか。”骨を粉にして身を砕く”…分かるような分からないようなですよね。まずは「粉骨砕身」の意味や語源を、国語辞典を参考に見ていきましょう。
「粉骨砕身」の意味は「力の限り懸命に努力する」
「粉骨砕身」は、国語辞典には次のような意味が掲載されています。
力の限り懸命に努力すること。
「会社再建のために―する」
出典:明鏡国語辞典 第二版(大修館書店)「ふんこつ-さいしん【粉骨砕身】」
「粉骨砕身」は「力の限り懸命に努力する」という意味の四字熟語です。”骨を粉にして身体を砕くほどに、力の限り努力する”というニュアンスがあります。つまり、ただ単に「努力する」「力を尽くす」という場合よりも、さらに強い程度の努力を表現していると言えますね。
「砕身」を「砕心」と書く人がいますが、こちらは誤りです。気をつけましょう。
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