国語言葉の意味

ネガティブ?ポジティブ?「朝令暮改」 の意味や使い方、類義語を院卒日本語教師がわかりやすく解説

よぉ、桜木建二だ。「朝令暮改」って言葉を聞いたことがあるだろうか。学校や会社で行われる”朝礼”とは漢字も違うから勘違いするなよ。

「朝令暮改」とはずばり「方針がハッキリしない」という意味の四字熟語だ。「朝」の命「令」を夕「暮」れには「改」める…と覚えるといいだろう。

今回はその「朝令暮改」の意味や使い方、類義語などを、大学院卒の日本語教師・むかいひろきに解説してもらうぞ。

解説/桜木建二

「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。

ライター/むかいひろき

ロシアの大学で2年間働き、日本で大学院修了の日本語教師。その経験を武器に「言葉」について分かりやすく解説していく。

「朝令暮改」の意味と語源は?

image by iStockphoto

「朝令暮改」という言葉、新聞での政治批判の記事などで見たことがある人、会社で聞いたことがある人、いるかもしれません。ただ、詳細な意味を問われると、「…。」となってしまう人も多いのではないでしょうか。ちなみに”朝礼”とは関係はありません。まず、その「朝令暮改」の意味や語源を、国語辞典を参考に見ていきましょう。

「朝令暮改」の意味は「方針がハッキリしない」

国語辞典では、「朝令暮改」は次のように掲載されています。

朝に出した命令を夕方にはもう改めること。方針などが絶えず変わって定まらないこと。朝改暮変。

出典:デジタル大辞泉(小学館)「ちょうれい‐ぼかい〔テウレイ‐〕【朝令暮改】」

「朝令暮改」は「方針が絶えず変わってハッキリしない」という意味の四字熟語です。”「朝」に出た命「令」が夕「暮」れには「改」められる”と覚えるとよいでしょう。政治批判で使われることも多く、元々はネガティブな意味の表現でした。ただ、最近はポジティブな意味でも使われるようになってきています。

古代中国の政治家が生んだ言葉だった!?

この「朝令暮改」は、古代中国の政治家が書いた文書が由来となっています。

前漢の時代の政治家・晁錯(ちょうそ)は、役人の横暴により庶民が疲弊してしまっていることを、当時の皇帝・文帝に上奏しました。その上奏文の中に「急政暴虐、賦斂不時、朝令而暮改」という一節があります。この一節は「過重な税を性急に求められ、しかもそれは頻繁であり、朝に出された命令が夜には変更されている」という意味です。この上奏文に登場した「朝令而暮改」がまずは中国で広まり、その後他の文物とともに日本に流入してきたのでしょう。

\次のページで「「朝令暮改」の使い方は?2つのパターン」を解説!/

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