

端的に言えば、色めがねで見るの意味は「偏った物の見方をすること」だ。日常生活でも見かける言葉かもしれないが、「色めがね」とは何か知っているか。
日本放送作家協会会員でWebライターのユーリを呼んだ。「色めがねで見る」の意味をチェックし、例文や類義語などを見ていくぞ。

解説/桜木建二
「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。

ライター/ユーリ
日本放送作家協会会員。シナリオ、エッセイをたしなむWebライター。時代によって変化する言葉の面白さ、奥深さをやさしく解説する。
「色めがねで見る」の意味
まず、国語辞典で意味をチェックしましょう。
① 着色レンズまたは着色ガラスをはめた眼鏡。サングラスなど。
② (「色眼鏡をかけて見る」「色眼鏡で見る」などの形で、比喩的に用いて) かたよった物の見方。先入観にとらわれた物の見方。偏見。
出典:日本国語大辞典精選版「色眼鏡」
「色めがね」の基本の意味は「着色レンズをはめた眼鏡」のことです。そしてもう一つ別の意味は「偏った物の見方」「先入観にとらわれた物の見方」ですね。「色めがね」という言葉自体に「偏った物の見方」という意味があり、「色めがねで見る」というように比喩的に用いて「偏った物の見方をする」「先入観にとらわれた物の見方をする」ことを表現しています。
「色めがねで見る」の使い方
例文で「色めがねで見る」の使い方を見ていきましょう。
1.母はスナックを経営して私たち兄弟を懸命に育ててくれたが、町の人たちは母を水商売の女だと色めがねで見ていた。
2.生まれつき赤毛の天然パーマだが、先生たちは私のことを、髪を染めたりパーマをかけたりする不良だという色めがねで見ている。
3.自分の性に違和感があり、セーラー服を着るのは苦痛だが、みんなから色めがねで見られることが怖いから誰にも打ち明けられない。
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