今回は、その「初志貫徹」について、意味や類義語、対義語などを大学院卒の日本語教師の筆者が解説していきます。
- 「初志貫徹」の意味と使い方
- 「初志貫徹」の意味は「最初に思い立った志を最後まで」
- 「初志貫徹」の使い方を例文と一緒にチェック
- 「初志貫徹」の類義語は?
- 「終始一貫」態度・状態が最後までずっと変化なし
- 「首尾一貫」方針・考えが最後まで変わらない
- 「初志貫徹」と混同しやすい言葉
- 「初心忘るべからず」習い始めの謙虚な気持ちを忘れるな
- 「初志貫徹」の対義語は?ニュアンスごとに解説
- プラスのニュアンス「臨機応変」
- マイナスのニュアンス「朝令暮改」
- 「初志貫徹」の英語表現は?
- 「Carrying out one’s original intention」
- 物事を進める上で大切な姿勢「初志貫徹」、だが…
この記事の目次
ライター/むかいひろき
ロシアの大学で2年間働き、日本で大学院修了の日本語教師。その経験を武器に「言葉」について分かりやすく解説していく。
「初志貫徹」の意味と使い方
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「初志貫徹(しょしかんてつ)」という言葉、聞いたことがない人はあまりいないのではないのでしょうか。ただ、混同しやすい表現があったり、少しい意味の違う類義語があったりするのも事実です。まずは、意味と使い方を確認していきましょう。
「初志貫徹」の意味は「最初に思い立った志を最後まで」
「初志貫徹」の意味について、国語辞典では次のような意味が掲載されています。
最初に思い立ったこころざしを最後までつらぬきとおすこと。
*城〔1965〕〈水上勉〉一一「隣村の同志を失って、庄左衛門は悲歎に暮れたと共に、ますます初志貫徹の意志に燃え、このまま文太夫につづいて獄死するとも悔いまじと、歯を喰いしばって」
出典:日本国語大辞典(小学館)「しょし‐かんてつ[‥クヮンテツ] 【初志貫徹】」
「初志貫徹」は「最初に思い立った志を最後まで貫き通すこと」という意味の四字熟語です。
例えば受験を例にすると、「東京大学に合格するぞ!」と決めたら、合格するまで決して諦めず努力を続けることを「初志貫徹する」と言います。実際に合格した場合は「初志貫徹した」となりますね。
この「最初に思い立った志を最後まで貫き通すこと」というのはなかなか難しいものです。よって、この四字熟語は”偉い”、”立派”といったプラスのニュアンスで使用されることが多いですね。
「初志貫徹」の使い方を例文と一緒にチェック
続いて、「初志貫徹」の使い方を例文と一緒にチェックしていきましょう。「初志貫徹する」といったように動詞化して使用する場合と、四字熟語としてそのまま利用する場合がありますが、意味は変わりません。
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