2.初代神武天皇の東征
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Ginko Adachi (active 1874-1897) – Stories from “Nihon Shoki” (Chronicles of Japan), artelino – Japanese Prints – Archive 29th May 2009, パブリック・ドメイン, リンクによる
『古事記』と『日本書紀』に書かれた日本神話
奈良時代の初期につくられた『古事記』と『日本書紀』。ふたつを総称して「記紀」ともいいます。『古事記』と『日本書紀』は、天地開闢から始まって日本の神々の誕生、そしてイザナギノミコトとイザナミノミコトの国産みを記しました。
ヤマト朝廷のトップとなる天皇の初代は神武天皇。神武天皇はイザナギノミコトとイザナミノミコトの子孫とされています。
はじまりは九州の高千穂
日向国(南九州)に誕生した神武天皇は、45歳のときに兄や子らとともに軍勢を率い、九州の高千穂の宮から東へ向かって征服していきました。その過程で、「国津神」(土着の、その土地ごとの神)をまつる人々を従え、臣下としていったのです。
神武天皇即位と建国記念日
近畿までやってきた神武天皇は、紀伊や伊勢の荒ぶる神々と戦いました。そして、最後に大和国(奈良県)の平定が終わると、神武天皇は畝傍山のふもとでそこを都とすることを宣言します。これが橿原宮で、現在の奈良県橿原市のあたり。上記の写真は明治天皇により創建された橿原神宮です。
橿原宮で神武天皇は最初の天皇として即位したといいます。
神武天皇が即位した日を皇紀元年一月一日とし、のちに明治政府が太陽暦を採用したさいに、この日を太陽暦にして、現在の二月十一日、建国記念日としたのです。
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