この記事では「負けず嫌い」の英語表現について解説する。

この言葉の代表的な英訳は「hate to lose」ですが、幅広い意味やニュアンスを理解すると英語でも使いこなせるシーンが増えるぞ。

現役の翻訳者であるライターmiyukiを呼んです。一緒に「負けず嫌い」の英訳や使い方を見ていきます。

ライター/miyuki

現役翻訳者。国内外の論文、報告書などの和訳と英訳を手がける。経験を生かして自然で簡潔な英語表現を伝授する。

「負けず嫌い」の意味と使い方は?

それでは、「負けず嫌い」の意味と使い方をまずは見ていきましょう。

「負けず嫌い」の意味

「負けず嫌い」は、他人に負けることを嫌がる勝気な性格を指す表現です。

打消しの助動詞になる「ず」がついているため、「負けないことを嫌う」(負けることを好む)という意味にも解釈してしまいそうですよね。

「負けず嫌い」の由来としては、江戸時代から使われていた「負け嫌い」と、明治時代で使われていた「負けじ(負けず)魂」が混合したという説が有力です。

「負けず嫌い」、「負け嫌い」、「負けじ魂」は辞書では以下のように定義されています。

1.「負けず嫌い」

否定の強調で「負け嫌い」に打ち消しの「ず」を挿入したもの。

2.「負け嫌い」

人に負けることを特に嫌う性格であること。また、そのような人。

現在では「負けず嫌い」が一般的。

3.「負けじ魂」

他人に負けまいとして奮い立つ気持ち。まけじごころ。

出典:明鏡国語辞典

「負けず嫌い」の使い方・例文

次に「負けず嫌い」の使い方を例文を使って見ていきましょう。

1.彼は負けず嫌いだ。

2.私は基本的に負けず嫌いな子でした。

3.一流のアスリートはみんな負けず嫌いです。

\次のページで「「負けず嫌い」の英語での表現は?」を解説!/

「負けず嫌い」の英語での表現は?

image by iStockphoto

日本語の意味と使い方を復習したところで、いよいよ英語での表現を見ていきましょう。

「負けず嫌い」の英語表現

「負けず嫌い」の英訳には「負ける」を意味する動詞「lose」を使った表現が使われています。

日本人にも分かりやすい表現としては、「負けることを嫌う」と直訳できる「hate to lose」という言い回しや、can’t stand ~ing (~することを我慢できない)を用いた「can’t stand losing」といった言い回しが一般的ですね。

1.I hate to lose.
私は負けず嫌いです。

2.My son does all the things his sister does.
   Maybe he can’t stand losing.
息子はお姉ちゃんのすること全部まねするんです。
多分負けず嫌いなんでしょう。

「負けず嫌い」のその他の英語表現・フレーズは?

最後に英語で使われる同じような意味を持つ表現を見ていきましょう。

似た表現その1「a sore loser」

言い回しは異なりますが、「a sore loser」でも「負けず嫌い」の意味を表現することができます。

負けを潔く認めない、負けると不機嫌になる性格の形容に使用する表現で、ちょっとネガティブなニュアンスがありますね。

 

\次のページで「似た表現その2「competitive」」を解説!/

1.He is a sore loser. 彼は負けず嫌いだ。

2.Her personality is that of a sore loser. 彼女の性格は負けず嫌いだ。

似た表現その2「competitive」

「competitive」を使用すると、競争心が強く、勝つために努力する人、というニュアンスになります。

競争好き、対抗心が強い=負けず嫌い、という意味になりますね。どちらかというとポジティブなイメージがあり、自己アピールで使用することもある表現です。

「負けず嫌い」という日本語の直訳からはなかなか出てこない表現かもしれませんが、こちらも広く使われているので覚えておきましょう。

1.I’m passionate and competitive.
私は情熱的で負けず嫌いです。

2.I’m very competitive and I think my personality helped me become a professional player.
とても負けず嫌いな性格で、その性格がプロになるのに役立ったと思います。

「負けず嫌い」を英語で言ってみよう

この記事では「負けず嫌い」の意味・使い方・英訳を説明しました。日本語の直訳に近い言い回しである「lose」を使用した表現や、日本語からは想像できない表現も紹介しました。それぞれのニュアンスを覚えておきましょう。

英語の勉強には洋楽の和訳サイトもおすすめです。
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【英語】「負けず嫌い」は英語でどう表現する?「負けず嫌い」の英訳や使い方・事例を専門家がわかりやすく解説!

この記事では「負けず嫌い」の英語表現について解説する。

この言葉の代表的な英訳は「hate to lose」ですが、幅広い意味やニュアンスを理解すると英語でも使いこなせるシーンが増えるぞ。

現役の翻訳者であるライターmiyukiを呼んです。一緒に「負けず嫌い」の英訳や使い方を見ていきます。

ライター/miyuki

現役翻訳者。国内外の論文、報告書などの和訳と英訳を手がける。経験を生かして自然で簡潔な英語表現を伝授する。

「負けず嫌い」の意味と使い方は?

それでは、「負けず嫌い」の意味と使い方をまずは見ていきましょう。

「負けず嫌い」の意味

「負けず嫌い」は、他人に負けることを嫌がる勝気な性格を指す表現です。

打消しの助動詞になる「ず」がついているため、「負けないことを嫌う」(負けることを好む)という意味にも解釈してしまいそうですよね。

「負けず嫌い」の由来としては、江戸時代から使われていた「負け嫌い」と、明治時代で使われていた「負けじ(負けず)魂」が混合したという説が有力です。

「負けず嫌い」、「負け嫌い」、「負けじ魂」は辞書では以下のように定義されています。

1.「負けず嫌い」

否定の強調で「負け嫌い」に打ち消しの「ず」を挿入したもの。

2.「負け嫌い」

人に負けることを特に嫌う性格であること。また、そのような人。

現在では「負けず嫌い」が一般的。

3.「負けじ魂」

他人に負けまいとして奮い立つ気持ち。まけじごころ。

出典:明鏡国語辞典

「負けず嫌い」の使い方・例文

次に「負けず嫌い」の使い方を例文を使って見ていきましょう。

1.彼は負けず嫌いだ。

2.私は基本的に負けず嫌いな子でした。

3.一流のアスリートはみんな負けず嫌いです。

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