
「私利私欲」
「私利私欲(しりしよく)」とは自らの利益や欲求を満たすために行動することを表す際に用いられる四字熟語です。
「私」が二回使われていますが、こちらは「私的な、個人的な」という意味合いで使われています。つまり「私利私欲」は個人の利益や欲望のかたまりともいえるでしょう。一般的に「私利私欲に目がくらむ」「私利私欲を満たす」のように動詞と一緒に使われます。もちろん、良い意味合いで使われることはほとんどありません。
「我田引水」の対義語は?
それでは次に「我田引水」の対義語を確認しましょう。
「自他共栄」
「自他共栄(じたきょうえい)」とは自分と他者が共に助け合いながら繁栄を目指すという意味をもちます。
自分のため、相手のため、そのどちらか一方のためだけに頑張るのではなく、互いに助け合い切磋琢磨することで、組織や社会全体が発展していくという信念に基づいた言葉です。日本の柔道教育者であった嘉納治五郎が残した言葉として知られています。「自他共栄」精神の人々が集まれば、全体としての満足感や幸福度が底上げされ、皆で喜びを共有できるのかもしれません。
「selfish」
「我田引水」を最もシンプルに英語で表現するのが “selfish” です。
selfishは「わがままな、自己中心的な」という意味合いをもつ形容詞で、「我田引水」と同様に、自分勝手な行動や発言に対して使うことができますよ。ちなみに “self” は「自分自身」や「本性・私欲」を意味し、”ish” には「〜のような、〜な傾向がある」という意味があります。
\次のページで「「我田引水」を使いこなそう」を解説!/