この記事では「~にかかわらず」の英語表現について解説する。

この言葉の代表的な英訳は「regardless of」ですが、幅広い意味やニュアンスを理解すると英語でも使いこなせるシーンが増えるぞ。

TOEIC900点で、現役の翻訳者であるライターミッシェルを呼んです。一緒に「~にかかわらず」の英訳や使い方を見ていきます。

ライター/ミッシェル

中高生の受験指導を経て、現在はアメリカで翻訳家として活動中。実践的な英語の使い方を紹介する。

「~にかかわらず」の意味と使い方は?

「~にかかわらず」には、「関係なく、かまわず」と「~であるのに」という2つの意味があります。次に「~にかかわらず」の使い方を例文を使って見ていきましょう。

「~にかかわらず」の意味

「~にかかわらず」には、次のような意味があります。

1.関係なく。かまわず。
2.~であるのに。


出典:大辞林 第三版(三省堂)「~にかかわらず」

「~にかかわらず」の使い方・例文

次に「~にかかわらず」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。

1.このレースは天候にかかわらず開催される。
2.怪我をしていたにもかかわらず、決勝戦に進んだ。

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「~にかかわらず」の英語での表現は?

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日本語の意味と使い方を復習したところで、いよいよ英語での表現を考えます。「~にかかわらず」には2つの意味があるので、それぞれの意味に合う英語表現を見ていきましょう。

「~にかかわらず」の英語表現その1「regardless of」

「関係なく。かまわず。」という意味の「~にかかわらず」を英語で表現するには「regardless of」を使います。「regardless of~」は「~にかかわらず、~を考慮することなく」という意味で、後ろには名詞や動名詞を続けましょう。

We will continue the game, regardless of the weather.
天候にかかわらず、我々は試合を続行する。

Everyone can take part regardless of their ability.
能力にかかわらずだれでも参加できます。

「~にかかわらず」の英語表現その2「despite」「in spite of」「nevertheless」

「~であるのに」という意味の「~にかかわらず」を英語で表現するには「despite」「in spite of」「nevertheless」を使いましょう。「nevertheless」は「それにもかかわらず」という意味の副詞で、文頭に置くのが一般的ですが口語では文末に置くこともあります。「despite」は「~にもかかわらず」という意味の前置詞で、後ろには名詞または動名詞を続けましょう。「despite」のかわりに「in spite of」を同じ意味で使うことができますが、アメリカでは「despite」のほうが一般的です。

The game continued despite the rain.
雨にもかかわらず試合は続行された。

I passed my exams in spite of the fact that I never studied.
まったく勉強しなかったにもかかわらず試験に合格した。

Sarah was very sleepy, nevertheless she kept on studying.
サラは非常に眠かったにもかかわらず勉強を続けた。

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「~にかかわらず」と似たような英語表現・フレーズは?

最後に英語で使われる同じような意味を持つ表現を見ていきましょう。

似た表現その1「no matter」

「no matter」を使って「関係なく、かまわず」という意味の「~にかかわらず」を表現することも可能です。「no matter」は後ろにwhat、 who、howなどを続けて「たとえ~でも」という意味を表します。

I will go to France, no matter how much it costs.
かかる金額にかかわらず、私はフランスに行く。

We have to go there, no matter what the weather.
天候にかかわらず、私たちはそこへ行かなくてはならない。

似た表現その2「although」「even though」

「although」を使って「~であるのに」という意味の「~にかかわらず」を表現することができます。「although」は「~であるが、~だけれども」という意味で、ややフォーマルなニュアンスがあり、文章で使うこともできますよ。「even though」は「although」と同じような意味がありますが、ややカジュアルな表現です。

Sarah walked home, although she knew that it was dangerous.
危険だと知っていたにもかかわらず、サラは歩いて家に帰った。

I can still remember clearly, even though it was so long ago.
かなり昔のことにもかかわらず今でもはっきり覚えている。

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「~にかかわらず」を英語で言ってみよう

「~にかかわらず」には、「関係なく、かまわず」と「~であるのに」という2つの意味がありありましたね。これを英語で表現するには「regardless of」や「despite」を使うことができます。似た表現で使った「no matter」や「although」の使い方も覚えておきましょう。

英語の勉強には洋楽の和訳サイトもおすすめです。
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英訳英語

【英語】「~にかかわらず」は英語でどう表現する?「~にかかわらず」の英訳や使い方・事例を専門家がわかりやすく解説!

この記事では「~にかかわらず」の英語表現について解説する。

この言葉の代表的な英訳は「regardless of」ですが、幅広い意味やニュアンスを理解すると英語でも使いこなせるシーンが増えるぞ。

TOEIC900点で、現役の翻訳者であるライターミッシェルを呼んです。一緒に「~にかかわらず」の英訳や使い方を見ていきます。

ライター/ミッシェル

中高生の受験指導を経て、現在はアメリカで翻訳家として活動中。実践的な英語の使い方を紹介する。

「~にかかわらず」の意味と使い方は?

「~にかかわらず」には、「関係なく、かまわず」と「~であるのに」という2つの意味があります。次に「~にかかわらず」の使い方を例文を使って見ていきましょう。

「~にかかわらず」の意味

「~にかかわらず」には、次のような意味があります。

1.関係なく。かまわず。
2.~であるのに。


出典:大辞林 第三版(三省堂)「~にかかわらず」

「~にかかわらず」の使い方・例文

次に「~にかかわらず」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。

1.このレースは天候にかかわらず開催される。
2.怪我をしていたにもかかわらず、決勝戦に進んだ。

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