国語言葉の意味

【慣用句】「しのぎをけずる」の意味や使い方は?例文や類語などをWebライターがわかりやすく解説!

よお、ドラゴン桜の桜木建二だ。この記事では「しのぎをけずる」について解説する。

端的に言えばしのぎをけずるの意味は「互いに力を出し合って激しく争う」だが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

10数年間、中高生に学習指導をしているライターヤマトススムを呼んだ。一緒に「しのぎをけずる」の意味や例文、類語などを見ていくぞ。

解説/桜木建二

「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。

ライター/ヤマトススム

10数年の学習指導の経験があり、とくに英語と国語を得意とする。これまで生徒たちを難関高校や難関大学に導いてきた。

「しのぎをけずる」の意味や語源・使い方まとめ

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それでは早速「しのぎをけずる」の意味や語源・使い方を見ていきましょう。慣用句にもいろいろありますが、とくに「しのぎをけずる」は語源とあわせて意味を知っておくと理解しやすくりますよ。

「しのぎをけずる」の意味は?

「しのぎをけずる」には、次のような意味があります。意味は広く使われるので、正しい意味をチェックしておきましょう。

1.激しく刀で切り合う。転じて、激しく争う。

出典:デジタル大辞泉(小学館)

「しのぎをけずる」は、もともと刀で激しく切り合うようすを表した言葉です。ところが、今の時代、これまでの人生で刀で切りあったという体験がある人はほとんどいませんよね。そのため、現代では実際に刀で切り合わずとも、争いの激しさが見て取れる場合に使われています。

スポーツなどで実際に相手と対峙する場合に限らず、勉強であったり選挙であったり相手があって争う場合に幅広く使われるようになっていますよ。

「しのぎをけずる」の語源は?

次に「しのぎをけずる」の語源を確認しておきましょう。

「しのぎ」は漢字で書くと「鎬」で、刀の刃先から峰の間の少し盛り上がった部分を指します。一般的には、刃に近いあたりは明るい銀色に輝いており、峰に近いあたりは濃いグレーの色に見えますが、その境目が「鎬」にあたる部分です。そして、剣道でのつばぜりあいのイメージで、刀と刀を交錯させて押し合っていると「鎬」が削れてしまうかのように思える状態となる、そのようすを「しのぎをけずる」と表現しています。

刀を交錯させながら押し合うシーンは、時代劇でよく見られるシーンです。ほかにも、世界各地でなんらかの剣を使っていたので、洋画で見かけることもあるかもしれませんね。

\次のページで「「しのぎをけずる」の使い方・例文」を解説!/

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