
意外と知らない?「毒物」と「 劇物」の違いを元塾講師がわかりやすく解説
どちらもヤバそうなもの、というのは何となくわかるよな。じゃあその違いはどこにあるんでしょうか。
毒物劇物取扱責任者の資格を持ち、化学に詳しいライターAyumiと一緒に解説していきます。

ライター/Ayumi
理系出身の元塾講師。わかるから面白い、面白いからもっと知りたくなるのが化学!まずは身近な例を使って楽しみながら考えさせることで、多くの生徒を志望校合格に導いた。
1.「毒〇〇」と「劇〇〇」で考える
「毒物」と「劇物」について考える前に、「毒〇〇」と「劇〇〇」の例をとってイメージを掴んでみましょう。どんなものを思い浮かべますか?
1-1.毒のつく言葉

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毒物、毒薬、有毒、毒きのこ、ふぐ毒など、毒のつく言葉はたくさんありますよね。感覚的に「毒」と聞くと体に悪いどころか「死に至るような身体への悪影響」を想像する人が多いのではないでしょうか。
1-2.劇のつく言葉

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一方で劇のつく字はそれほど多くありません。すぐ思い付くものといえば今回のテーマである劇物、劇薬くらいでしょうか。劇務や劇痛という言葉もありますが、激の字を当てるのが一般的です。いずれにしても、毒がつくものよりも言い方はちょっとアレですが「死にはしない」というイメージがあるかもしれませんね。
2.「毒物」と「劇物」

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それでは「毒物」と「劇物」の定義について見ていきましょう。
実は毒物も劇物も、対象物質が劇物取締法によって指定されています。詳しい一覧はこちらをご覧いただくとして、本記事では毒物劇物の判定基準について読み解いていきましょう。
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