国語言葉の意味

【慣用句】「三つ巴」の意味や使い方は?例文や類語を活字中毒ライターが解説!

よお、ドラゴン桜の桜木建二だ。この記事では「三つ巴(みつどもえ)」について解説する。

端的に言えば三つ巴の意味は「三者が対立すること」だが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

文学部を6年かけて卒業した長屋創を呼んだ。一緒に「三つ巴」の意味や例文、類語などを見ていくぞ。

解説/桜木建二

「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。

ライター/長屋 創

日本文学をこよなく愛する活字中毒ライター。古典からマンガまでまんべんなく読み散らかす。夢は近松浄瑠璃のデータベースを構築すること。

「三つ巴」の意味や語源・使い方まとめ

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それでは早速「三つ巴」の意味や語源・使い方を見ていきましょう。

「三つ巴」の意味は?

「三つ巴」には、次のような意味があります。

1 三つのものが互いに対立して入り乱れること。「三つ巴になって争う」
2 三人が向かい合って座ること。三つ鼎 (がなえ) 。
3 紋所・文様の名。巴を三つ組み合わせて円形にしたもの。

出典:デジタル大辞泉(小学館)

①ともえの模様をみって組み合わせて円形にしたもの。

②みっつのものが〈入りみだれる/たがいに追いかける〉こと。

出典:三省堂国語辞典 第七版 広島東洋カープ仕様(三省堂)

㊀三つの巴が組み合わさった模様。

㊁三者が張り合って争うこと。

出典:新明解国語辞典 第五版(三省堂)

つまり、「巴」という形が三つ合わさった模様が「三つ巴」であると。そしてそこから派生して、三者が並び立っている状態を指す意味にも使われるようになった、ということですね。

「巴」は日本の伝統的な文様のひとつで、紋章にも使われます。日本で紋章といえば家紋がいちばん有名ですが、そのほかにも寺紋、神紋などがありますね。

それではまず、「三つ巴」の紋について詳しく見ていきましょう。

「三つ巴」の紋とは?

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上の写真の太鼓に描かれている紋が「三つ巴」です。オタマジャクシのようなパーツが三つ、円を描いていますね。このオタマジャクシが「巴」です。巴が三つで「三つ巴」、ひとつなら「一つ巴」二つなら「二つ巴」四つなら「四つ巴」という具合。他にも「九曜巴」「有馬巴」「藤巴」「尾長三つ巴」など様々なデザインがあります。

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確かに三つのものがくんずほぐれつしている様子が伝わってくる紋様だな。

躍動感があって、とてもカッコいい図柄だ。

「紋」というのも調べてみたら結構面白いかもしれないな。

ところで、その「巴」ってのはそもそも一体なんなんだ?

「三つ巴」の由来は?

「巴」の起こりについては、弓を射るときに手首にはめる防具「鞆(とも)」の形を図案化したものであるとか、日本古来の装身具「勾玉(まがたま)」を象ったものだとか、諸説あるようです。個人的にはどちらでもいいのですが、強いていうなら勾玉説を採用したいですね。なぜなら、勾玉には魔除け・厄除けといった呪的な力が宿るとされていましたので、紋章に使用するのにふさわしい感じがするからです。紋章というのは、なんとなくスピリチュアルな匂いがしませんか。あちこちの神社や寺社が巴紋を神紋として用いたという事実は、まさに勾玉由来説を裏付けていると思うのですが。当サイトの社会科のライター陣に聞いてみたいところですね。

ともかく、この「巴」が三つ集まった意匠が「三つ巴」で、紋章として着物や太鼓、瓦などに描かれるようになりました。家紋としての「三つ巴」についての最古の記録は『愚管抄』という鎌倉時代の史論書に見られます。そこには西園寺実季(平安時代の公家)が自前の牛車に「三つ巴」の紋を描いていたと記されているのです。現代でも、お気に入りのプロ野球球団のステッカーを軽自動車にこれ見よがしに貼っている人がいますね。あれと同じ感覚でしょうか。まあ、もっとも私は公家とは縁もゆかりもありませんけど。

「三つ巴」を家紋としていた家はたくさんありまして、たとえば江戸時代以降で見ると丹波九鬼氏、筑後有馬氏、備中板倉氏などをはじめ、およそ350の幕臣が用いていました。ずいぶんと人気があったようです。いわゆる「流行り」だったのかもしれませんね。

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ふむ。結局「巴」の元ネタはわからないわけだな。

頼りない話だが、まあいいだろう。

それより、そこから派生したっていう普段使いの「三つ巴」について解説してくれ。

「三つ巴」の使い方・例文

「三つ巴」はその文様が三つのものが入り乱れているように見えることから、「三者が並び立って勢力争いをしている状態」という意味で日常的に使われます。ここからは「三つ巴」にどのような使い方があるのか、例文で見ていきましょう。

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