国語言葉の意味

【四字熟語】「国士無双」の意味や使い方は?例文や類語も含めて現役文系講師が詳しく解説!

「蓋世不抜」

「蓋世不抜(がいせいふばつ)」もまた、非常に優れた人物を意味することばです。では、なぜこの熟語がそのような意味を表すのでしょうか。

「蓋世」世界を蓋(おお)うという意味で、転じて非常に優れている様子を表しています。一方の「不抜」は、揺るがずに安定している様子を表した熟語です。

これらを合わせれば、非常に優秀でしっかりとした人物像が浮かび上がってくるのではないでしょうか。そういえば、「項羽と劉邦」の項羽が詠じた詩にも「力山を抜き、気世を蓋う」の一節が出てきますね。

#3 「国士無双」の対義語は?

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ところで、「国士無双」対義語にはどのようなものがあるのでしょうか。「国士無双」が他に類を見ないほどの優れた人物だとすれば、その対義語はどこにでもいるようなありふれた人物ということになりますね。

では、そのような意味合いを持つ四字熟語を二つほど見ていきましょう。

「有象無象」

「有象無象」は、「うぞうむぞう」と読みます。これは、形のあるものも形のないものもおよそこの世のすべてを表す言葉です。転じて、数が多くてつまらない人や物を指すようにもなりました。

この言葉は単に平凡な人物を表すだけでなく、相手を卑しめるニュアンスがありますので使用には最新の注意を払うようにしてください。

「常鱗凡介」

「常鱗凡介(じょうりんぼんかい)」もまた、ありふれた人を表す四字熟語です。こちらも二つの熟語が合わさって四字熟語を形成しています。

まずは「常鱗」の「鱗」ですが、これは「うろこ」のことで「魚」の意味です。「常」は通常のという意味ですから、二つを合わせれば「普通の魚」という意味になります。

一方の「凡介」ですが、「介」は「貝」のことだと考えて差し支えありません。それに「平凡」の「凡」が付いているのですから、こちらも「普通の貝」という意味になりますね。

したがって、「常鱗凡介」は「普通の魚や貝」を、転じてどこにでもいるようなありふれた人、普通の人を指す言葉となりました。

#4 「国士無双」の英訳は?

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最後に「国士無双」英語で表すとどうなるのか、見ていきましょう。「優れた人物」はともかく、麻雀の役名はいったいどのように英語で表記されているのでしょうか。大変、気になるところです。

「distinguished person」

「distinguished person」は、「目立って優れた人物」という意味の英語です。この表現に含まれる「distinguished」の原形は「distinguish」で、はっきり区別するという意味合いを持ちます。

すなわち、「distinguished person」とは「他とははっきり区別されるほど優秀な人物」というのが本来の意味です。とはいえ、「国でいちばん」とまで言えるかどうかは分かりません。

もし、そのニュアンスも含ませたいのなら「the most distinguished person in the country」くらいの表現をした方がいいかもしれませんね。

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