国語言葉の意味

【四字熟語】「諸行無常」の意味や使い方は?例文や類語をWebライターが解説!

日本の文化の根底には、「諸行無常」という思想があります。

この世界は「諸行無常」だから、われわれ人間は今日を大切にしなくてはなりません。

親鸞聖人の開かれた浄土真宗では、門徒に「諸行無常」ということを教えていますね。

他の国々の文化と比較して日本の文化の特徴を表すのに、「無常」という言葉を用いることがあります。もちろんすべての文化は変化していますから、「諸行無常」なのは日本の文化だけではありませんが、それを大切にするのが日本の文化ということなのですね。

この世に永遠に続くものはないから虚しいという考え方もできますが、それを裏返してみれば、日々刻々すべてのことが変化しているのだから、われわれはそれを眺めながら「今」を大切に生きるべきだと考えればいいのですね。幸福も過ぎ去ってしまいますが、苦悩も永久に続くことはないのですから。

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諸行無常」と聞いて暗い気持ちになるんじゃないぞ。この世のすべてのことは永遠ではないとしたら、今のこの苦しみも、やがては消えてしまうんだからな。

「諸行無常」の類義語は?違いは?

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「諸行無常」が『平家物語』の冒頭の文章にあると述べましたが、それに続くのは、「沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす。」という表現です。「沙羅双樹(さらそうじゅ)」は仏教で大切にされている木ですが、その花は咲いてもやがて枯れて散ってしまいますね。ですから「盛者必衰(せいじゃひっすい)」は「諸行無常」の類義語ですね。なお、「理」は「ことわり」と読みますよ。

そのほかに、「生者必滅」と「会者定離」という四字熟語がありますから、ここで少し紹介しておきますね。

「盛者必衰」

盛者必衰」は『平家物語』の冒頭部分で「諸行無常」と並んで登場しますね。平清盛のときに平家は全盛時代を迎え、それを平清盛は満月にたとえて歌を詠んだのですよ。しかし、満月もその翌日には十六夜(いざよい)となり、少しずつ欠けていきますから、全盛時代にこそ、人は人生の「諸行無常」を感じるべきなのですね。

盛者必衰」は、まさにこの平家の姿をよく表している言葉で、平家のように没落していく人たちを、「諸行無常」より具体的に示していますね。

「生者必滅」

生者必滅」と「会者定離」は、よく一つにして用いられますね。「生者必滅」は、文字通り生きている者は必ず滅びるという意味で、生命は永遠のものではないということを表していることはわかりますね。生きとし生けるものは、人間であれ動物や植物であれ、すべては生滅(しょうめつ)を繰り返すということですね。しかし、逆に言えば、生命は生滅を永遠に繰り返すということですから、時間というものは永遠であるとも言えるかもしれませんね。

ずっと可愛がっていたペットが死んだので悲しいけれど、「生者必滅」という偉い和尚様の教えに救いを求めたい。

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