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現代では個性的な表現に?「横紙破り」の意味や使い方・類義語などを言葉大好きライターが簡単にわかりやすく解説!

「横紙破り」はどうやって使う?

「横紙破り」の使い方は以下のとおりです。

1.彼の「横紙破り」によって、先日の会議は議題がどんどん予定からずれてしまった。
2.彼女はとにかく「横紙破り」な性格だから、君とは衝突する可能性が高い。
3.あの「横紙破り」を直さない限り、彼は上司と揉め続けると思う。

1の「横紙破り」は行為を示しています。丁寧に記載すると「彼の横紙破りな発言によって」などということになりますが、「な発言」という行為の部分は省いても相手に伝わるため、省略しているわけです。

2の「横紙破り」は性格の話であり、例文でも「性格」という言葉が後に続いています。3の「横紙破り」も性格を指していますが、性格全体というよりも性格の一部分を指しているニュアンスです。丁寧に記載すると「あの横紙破りな性格(部分)を~」ということになり、「性格(部分)」という所は省略されています。

このように、「横紙破り」の省略は前後に記載がなく、文脈から判断せざるを得ないというケースも少なくありません。

もっと詳しく!「横紙破り」について

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「横紙破り」は使い方としてはそれほど難しくないため、一度覚えたのち意識的に使っていけば、すぐに慣れることができるでしょう。しかし、より詳しく学習することで、さらに自信を持って使用できるようになります。

詳細を知らないからといって「横紙破り」を使えないというわけではありません。しかし知識が多ければ、さらに深みをもって使えるようになります。

「横紙破り」の語源とは?

「横紙破り」には語源があります。そもそも「横紙破り」とは、「横紙を破る」ということではなく、「横に紙を破る」という意味です。「紙」とは現代のコピー用紙のような紙ではなく、和紙のこと。和紙は繊維の方向があり、縦に裂くことは簡単ですが、横に裂くのは難しいです。

これを無理やりにでも横にでも裂くということから、転じて「多少のことは無視してでも自分の思い通りにする」という意味になりました。語源が分からなければ、紙を破ることがなぜ「思い通りにする」という意味になるのかわからないでしょう。語源を知ることで、意味を忘れてもまた思い出すことができます。

「横紙破り」は失礼か?

「横紙破り」は失礼なのかというと、正確に述べるのであれば「大抵の場合失礼にあたる」という表現が正解でしょう。「横紙破り」というとややもってまわった言い回しになりますが、端的に言うと「わがまま」ということなのです。人に向かって、「あなたはわがままね」と言うのは、基本的には失礼にあたることがわかるでしょう。

ただし、自分の性格や行為に対して、「今のはわがままだったな」と自覚がある人。あるいは「わがまま」と言われることに対して気にしていない、開き直っている人に対しては、「横紙破り」と言われても、それほど気にならないでしょう。そのため、100%絶対に失礼にあたる、というのもまた間違いといえます。

\次のページで「「横紙破り」は悪いことか」を解説!/

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