国語言葉の意味

「不惑」の意味や使い方は?例文や類語をWebライターが解説!

よお、ドラゴン桜の桜木建二だ。この記事では「不惑」について解説する。

端的に言えば不惑の意味は「迷わない」だが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

元国語塾講師で漢文の得意なトミー先生を呼んだ。一緒に「不惑」の意味や例文、類語などを見ていくぞ。

解説/桜木建二

「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。

ライター/トミー先生

元国語塾講師で、通信教育で英語と国語の「赤ペン先生」などもやっていた。実はドイツ語が得意で、外国語を学ぶことでより国語を理解するのに役立つと実感している。今回は古代中国の賢者である孔子の言葉「不惑」について、語源と意味と使い方を自分でしっかり理解できるよう、わかりやすく解説していく。

「不惑」の意味や語源・使い方まとめ

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それでは早速「不惑」の意味や語源・使い方を見ていきましょう。「不惑」は「ふわく」と読みますが、もとの漢文では「まどわず」と訓読みします。孔子の言葉を記した『論語』に書かれているのですよ。「不惑」を直訳すると「迷わない」という意味なのですが、ふつうは「四十歳」という年齢を指しているのですね。

孔子は自身の生涯を振り返って弟子たちに、自分の「十五歳」「三十歳」「四十歳」「五十歳」「六十歳」、そして「七十歳」の人生の節目に、それぞれ適切な名言を残したのでした。

「不惑」の意味は?

「不惑」には、次のような意味があります。

1.物の考え方などに迷いのないこと。
2.《「論語」為政の「四十にして惑わず」から》40歳のこと。

出典:デジタル大辞泉(小学館)「不惑」

不惑」は「迷いがない」という意味の言葉ですが、40歳という人生の節目の一つに当たる年齢を指すことがよくあります。ちょうど男性の厄年(やくどし)が42歳ということですが、数え年なので、満年齢にすると厄年と「不惑」がほぼ同じ年齢ということになりますね。

なお、「四十」は「しじゅう」と読むのですよ。元の漢文を訓読すると、「しじゅうにしてまどわず」となり、「40歳で物事に対する迷いがなくなった」という表現なのですね。

「不惑」の語源は?

次に「不惑」の語源を確認しておきましょう。孔子の言葉を記した『論語』のなかで、孔子は自分自身の人生を振り返って、次のように述べているのですね。

吾十有五而志於學、三十而立、四十而不惑、五十而知天命、六十而耳順、七十而心所欲、不逾矩。(われじゅうゆうごにしてがくにこころざし、さんじゅうにしてたつ、しじゅうにしてまどわず、ごじゅうにしててんめいをしる、ろくじゅうにしてみみしたがう、しちじゅうにしてこころほっするところにして、のりをこえず。)

これを訳すと、「私は15歳で学問を志し、30歳で独立し、40歳で迷わなくなり、50歳で自分に与えられた使命を知り、60歳で他人の意見に素直に耳を傾けられるようになり、70歳で欲望のままに行動しても道徳を破ることがなくなった。」となりますね。ここから、15歳を「志学」、30歳を「而立(または自立)」、40歳を「不惑」、50歳を「知命」、60歳を「耳順」、70歳を「従心」という用語で示す由来になったのですね。

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