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1.妹は学年で一番足が速く、リレーのアンカーを任されていたのにまさか転倒するなんて、河童の川流れってやつだ。
2.プレゼンの名手と言われる課長が他社とのコンペでプレゼンをしくじるなんて、河童の川流れとしかいいようがない。
最初の例文は、徒競走の得意な妹がリレーで失敗したという意味ですね。2番目の例文は、プレゼンの得意な課長がコンペで失敗したという意味です。しかし、上司や目上の人に対して「河童の川流れ」は失礼ですね。「河童の川流れ」以外にも同じ意味を持つことわざはありますし、目上の人に対しても使える表現がありますので、次の章で見ていきますよ。
「弘法にも筆の誤り」など:どんなに優れた人でも失敗する
「弘法大師」は真言宗を開いた空海のこと。嵯峨天皇(さがてんのう)や橘逸勢(たちばなのはやなり)とともに三筆(さんぴつ)のひとりとして数えられている書の名人です。「弘法にも筆の誤り」は「書の名人でも書き損じることがある」という意味ですね。
「孔子(くじ)の倒(たお)れ」は「孔子のような聖人君子でも失敗することはある」という意味。「くじだおれ」ともいいます。「孔子」は「こうし」のことですが呉音で「くじ」と読みますよ。
「釈迦にも経の読み違い」は「仏教を開いたお釈迦様でも時には経を読み違える」という意味です。どのことわざも、どんなに優れた人でも失敗することを表現しています。ここにあげたことわざなら、上司や目上の人に対しても使えますよ。
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