具体例2:矛盾をはらむ話
上記のトピック「その1」で解説した「単に矛盾や逆説(パラドックス)と言い換えても差し支えない意味合い」の具体例を考えましょう。
これに当てはまる例としては、「絶対などということは絶対にない」という言葉などが当てはまります。これは上記のトピックと違って、「絶対がある」と「絶対はない」のどちらかが正しいというわけではありません。真実や正解があるわけではなく、ただ矛盾だけがそこにある状態のことです。
1.企画の目標が「二律背反」の状態になっていて頭が痛い。
2.彼は家庭で「二律背反」に悩まされているらしい。
3.あなたの言ってる事は「二律背反」であることをわかっていますか?
実際に「二律背反」を使用する際は、上記のように具体的にどこが「二律背反」なのかを示さず、「二律背反」とだけ言う場合も多いです。そのような場合は、文脈からどの部分とどの部分が「二律背反」となっているのか読み解く必要があります。
「二律背反」を使用する場面って?
「二律背反」はその意味上、主に悩んだりしている時によく使用されます。文学作品の中などにも登場しますが、恋愛の話題においても生じやすい概念です。「告白したいけれど怖いから告白したくない」「相手が幸せだと嬉しいけれど自分以外の人と幸せになるのは嫌だ」などという気持ちは、全て「二律背反」と言えます。
\次のページで「「二律背反」の語源は何?」を解説!/


