生物学

いまさら聞けない「ビタミンC」のこと。現役講師がさくっと解説!

感染症などの予防?

寒い時期になると「ビタミンCをとって風邪予防!免疫力アップ!」というような文句をよく見かけます。じつは、ビタミンCが風邪などの感染症に与える影響については諸説あり、さまざまな研究結果が出ているのが現状です。

「ビタミンCを摂取したほうが風邪のなおりが早い」という論文もあれば、「明確な効果は認められない」とするものもあります。とはいえ、「ビタミンCの摂取で大幅に重症化を防ぐことができた」という症例もあるので、摂らないよりは摂ったほうがよいでしょう。

ビタミンC不足による影響

壊血病

ビタミンC不足による病気でよく知られているのが壊血病(かいけつびょう)という病気です。前述の通り、ビタミンCはコラーゲンや骨の成分を合成するのに使われています。ビタミンCが不足することでそれらの合成ができなくなると、皮膚の異常や出血、歯肉の後退、歯の脱落などが生じるのです。

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壊血病は昔の船乗りが悩まされた病気として有名だな。長い期間船上で生活をする船乗りは、新鮮な野菜や果物の摂取が減り、ビタミンC不足になりやすかった。一度の航海で多くの犠牲者を出すこともある病だったんだ。

そのうち、新鮮な果物や果汁を摂取することで壊血病を予防できるということに気づく人間が出てきた。船に果物を積み込み、ジュースにして摂取するなどして、犠牲者の数は減っていったぞ。

ビタミンの摂取

厚生労働省の資料によると、成人におけるビタミンCの推奨摂取量は1日当たり100mgです。

ビタミンは水に溶けやすい性質をもつ水溶性ビタミンと、油に溶けやすい性質をもつ脂溶性ビタミンに分けられます。ビタミンCは水溶性ビタミン。茹でたりすると水へ溶けだしてしまいます。

image by iStockphoto

また、ビタミンCは加熱に対して不安定で、壊れやすくなってしまうことも知られています。ただし、ジャガイモなどに含まれるビタミンCはでんぷんで守られていて、加熱に対して強いとも言われているんです。

以上より、ビタミンCを多く含む野菜などを食べるときは、基本的に生食がおすすめといえるでしょう。

食事のバランスが偏りがちのときはサプリメントも上手に利用し、ビタミンを十分に摂取してください。

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yu_onozuka