タンパク質と生物体の機能理科生物

いまさら聞けない「ビタミンC」のこと。現役講師がさくっとわかりやすく解説!

感染症などの予防?

寒い時期になると「ビタミンCをとって風邪予防!免疫力アップ!」というような文句をよく見かけます。じつは、ビタミンCが風邪などの感染症に与える影響については諸説あり、さまざまな研究結果が出ているのが現状です。

「ビタミンCを摂取したほうが風邪のなおりが早い」という論文もあれば、「明確な効果は認められない」とするものもあります。とはいえ、「ビタミンCの摂取で大幅に重症化を防ぐことができた」という症例もあるので、摂らないよりは摂ったほうがよいでしょう。

ビタミンC不足による影響

壊血病

ビタミンC不足による病気でよく知られているのが壊血病(かいけつびょう)という病気です。前述の通り、ビタミンCはコラーゲンや骨の成分を合成するのに使われています。ビタミンCが不足することでそれらの合成ができなくなると、皮膚の異常や出血、歯肉の後退、歯の脱落などが生じるのです。

ビタミンの摂取

厚生労働省の資料によると、成人におけるビタミンCの推奨摂取量は1日当たり100mgです。

ビタミンは水に溶けやすい性質をもつ水溶性ビタミンと、油に溶けやすい性質をもつ脂溶性ビタミンに分けられます。ビタミンCは水溶性ビタミン。茹でたりすると水へ溶けだしてしまいます。

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また、ビタミンCは加熱に対して不安定で、壊れやすくなってしまうことも知られています。ただし、ジャガイモなどに含まれるビタミンCはでんぷんで守られていて、加熱に対して強いとも言われているんです。

以上より、ビタミンCを多く含む野菜などを食べるときは、基本的に生食がおすすめといえるでしょう。

食事のバランスが偏りがちのときはサプリメントも上手に利用し、ビタミンを十分に摂取してください。

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