「一期一会」の使い方・例文
「一期一会」の使い方について考えてみることにしましょう。もともとは「生涯に一度の出会い」という意味でしたが、どちらかというと、「めったにないチャンス」というニュアンスで用いることが多いのです。
あるいは、このチャンスを逃したら大変だから、しっかりしようという場合にも、「一期一会」を使います。
毎日を一期一会の気持ちで生きることが大切です。
この仕事は、まさに一期一会とでも言うべきチャンスです。
お客様をおもてなしするのに、一期一会の心を持つことを忘れないでください。
彼が彼女に出会ったのは、まさに一期一会でした。
別れることはつらいけれども、これも一期一会と心を決めることにしましょう。
「一期一会」は、「一生に一度の出会い」という意味ですから、「一期一会の出会い」という用語は間違っています。例文からわかるように、出会いを「一期一会」と表現するよりも、「貴重なもの」や「大事なこと」という使い方をするといいでしょう。
「一期一会」の類義語は?違いは?

それでは、「一期一会」の類義語をいくつか挙げてみます。類義語ですから、似たような意味ですが、ニュアンスや意味が少し違っていますので、その「差」をきちんと理解しておきましょう。
「邂逅」(かいこう)と「千載一遇」(せんざいいちぐう)について、説明しますね。
「邂逅」
「邂逅」は、「思いがけなく出会うこと」という意味です。「出会う」ということでは「一期一会」と同じですが、「一生に一度」ほどの強い表現ではありません。また、「一期一会」と違って、「出会い」の意味の範囲にとどまっています。例文を見てみることにしましょう。
旅行先で、たまたま高校時代のの同級生と邂逅した。
この例文の「邂逅した」は、「巡り合った」と言い換えることもできます。また、出会った相手が旧友ではなく熊だったりしたら、「山中で熊に遭遇(そうぐう)した。」と言った方がいいでしょう。
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