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中国最大の建造物『万里の長城』の歴史を中国史マニアがわかりやすく解説

ユネスコの世界遺産に登録?

 『万里の長城』は1987年、ユネスコの世界遺産に登録されている、という事は知っている人も多いでしょう。しかし、実際には『万里の長城』全体が登録されているわけではなく、何か所かの『長城』が登録されているのです。

 その登録箇所は、さきほども勉強した『八達嶺長城』から始まり、『山海関』『嘉峪関』の計3か所が登録されています。

心無い観光客により破壊される個所も…それには危険も伴う

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8016无限投稿者自身による作品, CC 表示-継承 3.0, リンクによる

 『万里の長城』は、現在は中国政府によって、歴史的文化財として保護されています。しかし、あまりにも巨大すぎるが故にメンテナンスの手は行き届かず、北京付近の観光用に整備された一部分を除いて、大部分が、整備されることもなく崩落していっているのです。

 そういった『長城』は『野長城』と呼ばれ、時間に任せ朽ちていく姿を評価する声も高まってきています。しかし、崩落の危険に晒されて危険を伴うことから、2006年には『長城保護条例』で、『野長城』に登ること自体が禁止されました。

 しかし、未だに『野長城』に登ろうとする観光客が後を絶たず、死傷者は増える一方です。悲しいことに2012年には日本人の観光客が、『野長城』付近の山で遭難し、死亡する事故も発生してしまいました。(もちろん、こういった行為は危険なため禁止されています)

 さらには、付近の住民が『長城』のレンガを盗み、転売していたり、悪戯的な破壊行為もされているようです。こういった被害は時代を『秦』まで遡るとおよそ2万kmにも及ぶといいます。

 中国国内でも『万里の長城』の破壊行為を止める動きはもちろんあるのですが、あまりにも長大なため中々上手くはいっていないようですね。

 こうして、今この瞬間にも『万里の長城』の崩壊は進んでいるのです。

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過去から現在まで伝わる中国最大の建造物、世界遺産にも登録され観光の目玉である、『万里の長城』の表面を見ると輝かしいものに思えるが、その裏では今でも崩壊が進んでいるとは何とも悲しい話だな。

ズバリ!『万里の長城』の見どころとは?

『万里の長城』を勉強する時には、まずは歴史から学ぶと良いでしょう。もはや全てといっても過言ではない歴々の中国王朝は、この『万里の長城』と向き合ってきました。それは、今現代まで続いています。

大きな歴史を学んだあとは、現在の『万里の長城』も学びましたね。その裏には戦争という悲しい歴史を背負いながらも、これほどまでに長大な建造物は他に存在しておらず、まさに人類の功績の一つでしょう。

これらを学んだ私たちに出来ることは、『万里の長城』を少しでも保存したまま後世に伝えることではないでしょうか。もし、観光に向かわれる時は、ルールを守って『万里の長城』の壮大な姿を見ていただければ、と願っています。

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