理科生物生物の分類・進化

相同器官・相似器官・痕跡器官の違いは?現役講師がわかりやすく解説!

ジャガイモの芋とサツマイモの芋

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ジャガイモとサツマイモ。どちらも私たちの生活にとって身近な「芋」ですが、実はその起源は大きく異なっています。

ジャガイモの芋は茎がでんぷんを蓄えたもの。そしてサツマイモは根がでんぷんを蓄えたものなんです。どちらも栄養たっぷりですが、それぞれ異なる器官が発達した結果といえるんですね。

痕跡器官とは?

痕跡器官(こんせききかん)とは、「相同器官とみなされる器官のうち、現在は痕跡程度にしか残っていないもの」のことを指す言葉です。

進化の過程で不要になり、退化してしまった器官などがあげられます。「相同器官とみなされる器官のうち」とありますので、ある生物種で独自に進化し、その後退化してしまったような器官には当てはまりません。

また、退化の程度もさまざまで、無くなってしまいそうなほど小さくなったものもあれば、消えはしない程度に縮小してしまったものもあります。

痕跡器官の具体例

ヒトの尾骨

ヒトの尾骨

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私たちのおしりのあたりには、数個の骨がつながった尾骨(びこつ、または尾てい骨)があります。尾骨は、過去に尻尾の骨だったものが退化した痕跡器官です。

見た目からは判断できないくらい小さくなってしまいましたが、生活する中で周辺が痛んだり、転んでしりもちをつけば骨折することもあります。

ヒトの犬歯

犬歯は前歯から奥歯の方へ数えて3番目のところにあり、八重歯などともよばれる歯です。人間の犬歯は他の歯とそれほど大きさが変わりませんが、イヌやネコ、猿などの歯を見ると犬歯は特に大きく、鋭くとがった形をしていることがわかります。

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犬歯はもともと肉を切り裂くために使う大きな歯だったのですが、ヒトでは犬歯がかなり小さくなりました。これも痕跡器官のひとつといわれることがあります。

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