
3分で簡単「金属元素」!元家庭教師がわかりやすく解説
金属元素の仲間
特徴的な性質を持つ金属をご紹介します。
アルカリ金属

アルカリ金属とは周期表の一番左、第1族に属する元素のうち水素以外のもの(Li、Na、K、Rb、Cs、Fr)が当てはまります。アルカリ金属の物質は炎色反応を示す、融点が低いと言った特徴を持っているのです。
水と反応して強塩基の水酸化物を生じることからアルカリ金属という名が付けられました。
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アルカリ土類金属
2族に属する元素のうち、2周期目のBeと3周期目のMgを除いてアルカリ土類金属(Ca、Sr、Ba、Ra)となります。アルカリ土類金属はアルカリ金属と、土から得られるアルミニウム化合物の間のような性質を持っていることからこの名前が付けられました。
アルカリ金属同様に炎色反応を起こします。柔らかく密度も小さめですが、融点は高いのが特徴です。
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金、銀、銅

金属と言えば金、銀、銅を思い浮かべる人も多いでしょう。
金属の特徴である電気伝導率と熱伝導率を金、銀、銅で比べると銀が最も大きく、銅も銀の9割以上の伝導率を持ちます。一方金は電気伝導率は銀の7割以下で熱伝導率も7割程度しかありません。
液体の金属、水銀

常温で唯一液体の金属である水銀。水銀はもともと温度計や体温計で使われていました。しかし水銀は毒性が強く1956年には水俣病という公害事件が起こり、体に与える影響が問題となったのです。熊本県水俣市で発生した水俣病は、メチル水銀が原因物質となり中毒性中枢神経疾患が引き起こされ、死者も出ました。
最近はアルコールやデジタルの温度計や体温計が主流となっていますね。
遷移元素

遷移元素とは3属から11族に属している元素のことです。Fe(鉄)、Ni(ニッケル)などなじみ深い元素が多く分類されています。
遷移元素の最外殻に入っている電子の数は1、2個です。最外殻の電子の数がほとんど同じため族ごとよりも横に並んだ元素の方が、性質が似ている場合もあります。
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