
真核細胞とは
真核細胞は、DNAが核(細胞核)という細胞小器官に納められている細胞です。原核細胞よりもサイズが大きいことが多く、大きめの真核細胞と原核細胞を比べればその差は数百倍以上になることもあります。
中学校などでは、真核細胞をさらに植物細胞と動物細胞に分けて学習するでしょう。植物の身体をつくっている植物細胞は、光合成をするための葉緑体や液胞という細胞小器官をもち、細胞膜の外側には細胞壁があります。
動物細胞には葉緑体や液胞、細胞壁がありません。そのかわり、細胞分裂の時にはたらく中心体という細胞小器官は動物細胞のみにみられます。
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3ドメイン説と原核生物・真核生物
進化の道筋をもとにして生物を分類する学問である系統分類学では、地球上の全ての生き物を3つのドメインという大きなグループに分類しています。

image by Study-Z編集部
3つのドメインはそれぞれ「真正細菌(バクテリア)」「古細菌(アーキア)」「真核生物」です。これらのうち、「真正細菌(バクテリア)」と「古細菌(アーキア)」が原核生物からなりたつグループになっています。そして真核生物は、名前のとおり真核生物ドメインにふくまれている生物です。
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