この記事では「ご了承ください」の英語表現について解説する。

この言葉の代表的な英訳は「Thank you for your understanding.」ですが、幅広い意味やニュアンスを理解すると英語でも使いこなせるシーンが増えるぞ。

中高生に英語や数学など、指導経験豊富なライター要を呼んです。一緒に「ご了承ください」の英訳や使い方を見ていきます。

ライター/要

塾講師を5年していた経験がある。留学経験があり、学生時代は留学生と英語でコミュニケーションを取っていた。日本語とは違った英語の感覚をわかりやすく伝える。

「ご了承ください」の意味と使い方は?

それでは、「ご了承ください」の意味と使い方をまずは見ていきましょう。

日本語の意味や使い方を正しくおさえることで、英語表現を理解しやすくなります。普段何気なく使っている表現ですが、しっかりと理解しましょう。

「ご了承ください」の意味

「ご了承ください」は、「ご了承」と「ください」に分けることができます。「了承」についている「ご」は、相手を立てるためにつける尊敬を表す言葉です。「ください」は敬語表現で、「ご(お)~ください」という形で用いられることが多くあります。

具体的に、「ご了承ください」には、次のような意味がありますよ。

1.事情をくんで納得すること。承知すること。領掌。

出典:weblio辞典 国語「了承」

1. 【動詞】相手に何か事物を請い求める意を表す。いただきたい。ちょうだいしたい。
2.【助動詞】 動詞の連用形に「お」の付いた形、動作性の漢語に「ご(御)」の付いた形、動詞の連用形に「て(で)」の付いた形などに付いて、相手に何らかの動作をすることを請い求める意を表す。
3.【助動詞】 (「…(さ)せてください」の形で)自分の行動について相手の許しを求める意を表す。

出典:weblio辞典 国語「ください」

「ご了承ください」の使い方・例文

「ご了承ください」という表現は、物事に対して許可を得る際に使われる表現です。会話の中だけでなく、メールやビジネスシーンでも用いられます。

尊敬語「ご」と、丁寧語の補助動詞である「ください」が一緒に使われていますね。そのため、「ご了承ください」という表現は、目上の人に対しても使うことが可能です。

基本的な意味は1つですが、込められた意味によって少しずつ異なった表現になります。それでは「ご了承ください」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。

1.【前もって許可をもらう】あらかじめ、ご了承ください。
2.【承諾をお願いする】ご了承のほど、お願い申し上げます。
3.【丁寧にお願いする】ご了承くださいますようお願い申し上げます。
4.【より丁寧な表現】ご了承いただけますでしょうか。
5.【了承への感謝を表す】ご了承いただき、ありがとうございます。
6.【同等や目下の関係の相手に使う】了承しました。

\次のページで「「ご了承ください」の英語での表現は?」を解説!/

「ご了承ください」の英語での表現は?

image by iStockphoto

日本語の意味と使い方を復習したところで、いよいよ英語での表現を見ていきましょう。

英語では、「ご了承ください」という意味を表す言葉は存在しません。ただ、シーンや用いたい意味によって、さまざまな言い回しで表現することができます。

ここでは、3つのシーンに分けて「ご了承ください」という表現をご紹介しますね。

シーン1.相手に理解してもらいたい時

「ご了承ください」には、こちらから説明した内容や事情を理解してほしいというニュアンスを含む場合があります。その場合には、「ご理解ください」という意味の文章を使いましょう。

この時のポイントは、「あなたの理解を求めます。」という文章にすることです。また、「kindly」という副詞を用いることで、「どうか〇〇願います」というニュアンスを加えることが可能できます。さらに、「hope」を使うことで、察してほしいというニュアンスを加えることもできますよ。

実際に使える表現を、例文でご紹介します。

1.I kindly ask for your understanding.
ご理解くださいますよう、お願い申し上げます。

2.We hope you will understand this.
ご理解いただけますよう、お願いいたします。(直訳:私たちは、あなたがこれを理解してくれることを願っています。)

シーン2.内容の把握や容認をして欲しい時

「ご了承ください」という表現は理解だけでなく、「ある情報を把握しておいてくださいね」という意味合いでも用いられます。このとき、「Please note that」という表現を使いましょう。「that」以下の情報が明確な時は、具体的な内容を省略することも可能です。

また、「この情報を容認してください」というニュアンスも含まれることがありますね。このような意味を表すときは、「許す」や「大目に見る」という意味の「forgive」や「excuse」という単語を使います。これで、「ご容赦ください」という表現に近い文章にできますよ。

1.Please kindly note that the start time of the concert may change in the future.
コンサートの開始時間が変更になる可能性もありますので、ご了承ください。

2.Please excuse my not attending with you that day.
その日は同行できないことをご了承ください。

3.Please forgive my absence.
欠席しますことをご了承ください。

\次のページで「シーン3.相手の理解について感謝する時」を解説!/

シーン3.相手の理解について感謝する時

シーンや文脈によっては、「理解に対して感謝をする」という表現が用いられる場合があります。日本語では使わない表現ですが、英語ではネイティブ的な表現です。ぜひ覚えましょう。

基本的には、「Thank you for 〇〇.」で「○○してくれて、ありがとうございます。」という表現を活用することが多いです。○○には、あなたの理解や協力という意味の言葉を入れましょう。

他にも、「Thank you」より丁寧な感謝の表現となる「I appreciate you」という表現も活用できます。ぜひ合わせて覚えてみてくださいね。

1.Thank you for your understanding.
ご了承ください。(直訳:ご理解いただき、ありがとうございます。)

2.Thank you for your patience.
ご不便をおかけしますが、ご了承ください。(直訳:あなたの忍耐に感謝いたします。)

3.I appreciate your cooperation.
ご了承ください。(直訳:ご協力いただいたことに感謝いたします。)

「ご了承ください」を英語で言ってみよう

この記事では「ご了承ください」の意味・使い方・英訳を説明しました。「ご了承ください」を直訳することは難しいですが、日本語の意味合いを考えることで、英語で表現することができますよ。

また、日本語にはない表現でも、「ご理解ありがとうございます」という英語表現を使うことで「ご了承ください」という日本語に似た表現が可能です。ぜひ覚えてくださいね。

英語の勉強には洋楽の和訳サイトもおすすめです。
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英訳英語

【英語】「ご了承ください」は英語でどう表現する?「ご了承ください」の英訳や使い方・事例を専門家がわかりやすく解説!

この記事では「ご了承ください」の英語表現について解説する。

この言葉の代表的な英訳は「Thank you for your understanding.」ですが、幅広い意味やニュアンスを理解すると英語でも使いこなせるシーンが増えるぞ。

中高生に英語や数学など、指導経験豊富なライター要を呼んです。一緒に「ご了承ください」の英訳や使い方を見ていきます。

ライター/要

塾講師を5年していた経験がある。留学経験があり、学生時代は留学生と英語でコミュニケーションを取っていた。日本語とは違った英語の感覚をわかりやすく伝える。

「ご了承ください」の意味と使い方は?

それでは、「ご了承ください」の意味と使い方をまずは見ていきましょう。

日本語の意味や使い方を正しくおさえることで、英語表現を理解しやすくなります。普段何気なく使っている表現ですが、しっかりと理解しましょう。

「ご了承ください」の意味

「ご了承ください」は、「ご了承」と「ください」に分けることができます。「了承」についている「ご」は、相手を立てるためにつける尊敬を表す言葉です。「ください」は敬語表現で、「ご(お)~ください」という形で用いられることが多くあります。

具体的に、「ご了承ください」には、次のような意味がありますよ。

1.事情をくんで納得すること。承知すること。領掌。

出典:weblio辞典 国語「了承」

1. 【動詞】相手に何か事物を請い求める意を表す。いただきたい。ちょうだいしたい。
2.【助動詞】 動詞の連用形に「お」の付いた形、動作性の漢語に「ご(御)」の付いた形、動詞の連用形に「て(で)」の付いた形などに付いて、相手に何らかの動作をすることを請い求める意を表す。
3.【助動詞】 (「…(さ)せてください」の形で)自分の行動について相手の許しを求める意を表す。

出典:weblio辞典 国語「ください」

「ご了承ください」の使い方・例文

「ご了承ください」という表現は、物事に対して許可を得る際に使われる表現です。会話の中だけでなく、メールやビジネスシーンでも用いられます。

尊敬語「ご」と、丁寧語の補助動詞である「ください」が一緒に使われていますね。そのため、「ご了承ください」という表現は、目上の人に対しても使うことが可能です。

基本的な意味は1つですが、込められた意味によって少しずつ異なった表現になります。それでは「ご了承ください」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。

1.【前もって許可をもらう】あらかじめ、ご了承ください。
2.【承諾をお願いする】ご了承のほど、お願い申し上げます。
3.【丁寧にお願いする】ご了承くださいますようお願い申し上げます。
4.【より丁寧な表現】ご了承いただけますでしょうか。
5.【了承への感謝を表す】ご了承いただき、ありがとうございます。
6.【同等や目下の関係の相手に使う】了承しました。

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