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【四字熟語】「空前絶後」の意味や使い方は?例文や類語も含めて現役文系講師が詳しくわかりやすく解説!

よお、ドラゴン桜の桜木建二だ。この記事では「空前絶後」という四字熟語の意味や使い方を解説する。

端的に言えば空前絶後の意味は「非常に珍しいこと」だが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

現役塾講師で文系科目のスペシャリストである「すけろく」を呼んだ。一緒に「空前絶後」の意味や例文、類語などを見ていくぞ。

解説/桜木建二

「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。

ライター/すけろく

現役文系講師として数多くの生徒を指導している。その豊富な経験を生かし、難解な問題を分かりやすく解説していく。

#1 「空前絶後」の意味や由来・使い方のまとめ

image by iStockphoto

それでは、早速「空前絶後」の意味や語源・使い方を見ていきましょう。

「空前絶後」の意味は?

「空前絶後」には、次のような意味があります。

今までに例がなく、これからもあり得ないようなこと。非常に珍しいこと。

出典:大辞林 第六版(三省堂)「空前絶後」

「空前絶後」は、「空前」と「絶後」の二つが合わさってできた四字熟語です。空前とは、今までに起きたことがないことを示しています。一方の絶後は、これからも起こりえないという意味です。

空前の「空」は、「そら」ではなく「むなしい」と読みます。むなしいとは、何もないという意味です。絶後の「絶」は「たえる」と読み、「途切れる」という意味を表しています。

また、「空前絶後」は飛び抜けてすぐれていることを表現するのに用いられるのも特徴です。これは、過去にも未来にも存在しないような才能の持ち主ということですね。

「空前絶後」の由来は?

次に「空前絶後」の由来を確認しておきましょう。「空前絶後」の由来は、中国の北宋時代にまで遡ります。

それは、宣和画譜(せんながふ)という書物の中に記録されていました。時の皇帝である徽宋は、唐代に活躍した画家の呉道子を評してこう言ったそうです。

「顧という画家の素晴らしさは、それ以前の画家で匹敵するものはいない。張という画家の絵は、それ以後に比べるものがないほど素晴らしい。そして、呉の絵はその二人を兼ね備えているほどきわめて素晴らしい。」と。

このような故事に基づいて「空前絶後」という四字熟語は生まれました。

\次のページで「「空前絶後」の使い方・例文」を解説!/

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