化学

海好きなら知っておきたい「潜水病」について元塾講師が解説

2-1.深海魚

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深海魚でも考えてみましょう。深海魚は普段目にする魚とは全く異なる見た目や生態をもつ不思議な生物ですよね。そんな深海魚の研究が難しいのは、人工飼育が難しく、そもそも捕獲される頃には死んでしまう個体が多いからでしょう。それも水圧差が大きな要因の1つです。

ブロブフィッシュという世界で最も醜い生き物コンテストで1位をとったこともある深海生物を検索してみてください。水揚げした時の見た目はぶよぶよですが、深海での姿は全くの別物です。水揚げ後は水圧がなくなってしまうことでこのような見た目の変化が起こるということですね。

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深海魚が現れるのは地震の前触れと昔から言われてきたが、これは迷信だとされている。しかし普段深海にいる見慣れない生物が浅瀬まで来るのだから、そう思ってもおかしくないかもしれないな。

2-3.潜水艦

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潜水艦は水圧に耐えるための構造をしています。中でも深海を調査するための深海探査艇は入念な耐圧検査を経て実用化に向かうのです。カップラーメンのように潰れてしまっては意味がありませんからね。

有人潜水艇の最深記録としては、2019年にアメリカの探検家であるビクター・ベスコボ氏が1万927mという最深潜水記録を達成しました。有人潜水艇は水圧の変化により潜水艇および身体への影響を考慮し調査時間に制限がある中、4時間におよぶマリアナ海溝の探査中に達成したとのことです。海底まで光が届かないこと、水圧に耐えられる有人潜水艇開発の難しさ、調査時間の制限などの課題があるために深海の調査は簡単ではありません。しかし技術の進歩とともに新しい発見が得られるのは嬉しいことですよね。

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宇宙にも謎が多いが、この地球の海でさえまだ多くの謎が残っているんだ。これからも新種生物の発見に期待できそうだな。

3.過去の症例

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日本でも沖縄を始めとしたダイビングスポットで、これまでいくつもの事例が報告されています。初心者ダイバーだけでなく、ベテランダイバーも注意しなければならないのが潜水病です。

世界ではこれにより体が風船のように膨らんでしまったという男性がいます。医療機関で加圧による治療を受けているものの有効な手立てはまだ見つかっていないようです。これは特殊なケースですが、これも潜水病の怖さといえるでしょう。

今まで通りにダイビングを楽しんだ後、体調不良を訴える人は少なくありません。ダイビングスポットから病院が離れていることも多いことから、ドクターヘリで病院まで救急搬送されることもあるでしょう。発症してから時間が経ってしまうと、組織の損傷により後々障害が残ってしまったり、最悪の場合には死に至ります。ただの疲労だと自己判断するのではなく、異常を感じたら即治療を受けることが大切です。ダイビングにライセンスがあるのも、こういった知識があるかのテストが必要だからということでしょう。

誰にでも起こりうる潜水病の危険を知ろう

きれいな海で魚やサンゴなどを楽しむことのできるスキューバダイビングに憧れる人が少なくないでしょう。趣味で始める人もいれば、海外旅行や新婚旅行などで初めてチャレンジするという人もいます。その気があれば誰にでも可能なウォータースポーツですが、その説明で必ず聞かされるのが潜水病(減圧症)の怖さです。

海においてはこの水圧差によって血液中の窒素が気泡化することでマヒや脱力感、めまい、しびれなどの症状をもつ潜水病となり、場合によっては死に至ります。これを防ぐための対処法などをしっかりと学んだうえでダイビングを楽しむことが大切というわけですね。

ただし、潜水病は10m以下(特に30m以下)が危険とされており、通常の素潜りでは頑張って5mが限度でしょう。この深さでの潜水病のリスクは低いとはいえ無理は禁物です。楽しい海の思い出が悲しい思い出になってしまわないよう、気を付けたいものですね。

イラスト素材引用:いらすとや

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Ayumi05