
英語速攻攻略を目指す!「英語の勉強方法」を現役英語講師がわかりやすく解説
とはいえ、英語を勉強する目的は人によってさまざまなのも事実です。よって、ここでは「長文読解ができるようになること」を目的とした勉強方法にしぼって解説していきたい。
国立大文学部卒業で、現役の英語講師でもあるライターすけろくを呼んです。さあ「英語の勉強方法」が身に付く授業を始めようか。

ライター/すけろく
現役英語講師として数多くの生徒を指導している。その豊富な経験を生かし、難解な問題を分かりやすく解説していく。
「英語の勉強方法(長文読解編)」とは?

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英語学習のひとつのゴールを「長文読解ができるようになる」こととするならば、その効率的な学習方法はたしかに存在します。むろん、「読書百遍」の故事にならってただ闇雲に英文を繰り返し読んでも、けっして読めるようにはならないでしょう。
それは、長文読解の基礎となる英単熟語や英文法がしっかりと身についていないからです。では、英単熟語や英文法さえ覚えれば長文を読めるようになるのでしょうか。
ここでも答えは「ノー」と言わざるをえません。基礎である英単熟語や英文法を覚えたら、次になすべきことは英文解釈です。
まずは、一文の内容を正確に把握し、それを一段落、文章全体へと広げていってはじめて長文が読めるようになるといえるでしょう。
#1 「英単熟語」を覚えよう
何といっても英語学習の基礎は、英単熟語を暗記していくことです。何事も学習には暗記がつきものですが、英語では単語や熟語をある程度暗記していないと話になりません。
英単熟語を覚えるには、まず単語集や熟語集を用意する必要があります。これは、市販のものがたくさんありますので自分のレベルにぴったり合っているのを選ぶとよいでしょう。
実際に暗記を行う際には、自分の持つ五感をフルに活用することをおすすめします。つまり、単に単語や熟語を何度も書くだけの練習ではなく、耳で聞き、口に出し、マーカーをひき…といった作業も非常に重要です。
また、現在ではスマホのアプリが付属している単語集も少なくありません。これらを生かすことができれば、通勤・通学中のスキマ時間を生かして効率よく英単熟語の暗記をすすめることができるでしょう。
#2 「英文法」を覚えよう
長文読解が出来るようになるためには、英文法の知識もまた欠かせない存在です。これはどういうことなのか、早速次の例文を見てください。
例題:次の英文を日本語に直しなさい。
I found the book easy.
私は、その本は簡単だと分かった。
I found the book easily.
私は、その本を簡単に見つけた。
いかがでしょうか。上の文と下の文とでは、動詞の表す意味が異なっています。
これは、文型の知識がないとけっして分からないものです。そして、その文型の判別は、形容詞の「easy」と副詞の「easily」で行っています。
このように品詞一個が変わっただけで文型が変わり、動詞の表す意味にまで影響してしまう。そんなことが英文を読んでいれば日常茶飯事です。
その他にも文をつなぐ力を持った接続詞や関係代名詞、仮定法にも関わってくる助動詞、そして準動詞の用法なども長文を読むには必要不可欠な文法項目だといえるでしょう。
ただ単に、覚えた単語や熟語の意味をつなぎ合わせるだけでは、けっして英文の意味を正しくとらえることはできないとだけは断言しておきます。
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