この記事では「英語の勉強方法」について解説する。

とはいえ、英語を勉強する目的は人によってさまざまなのも事実です。よって、ここでは「長文読解ができるようになること」を目的とした勉強方法にしぼって解説していきたい。

国立大文学部卒業で、現役の英語講師でもあるライターすけろくを呼んです。さあ「英語の勉強方法」が身に付く授業を始めようか。

ライター/すけろく

現役英語講師として数多くの生徒を指導している。その豊富な経験を生かし、難解な問題を分かりやすく解説していく。

「英語の勉強方法(長文読解編)」とは?

image by iStockphoto

英語学習のひとつのゴールを「長文読解ができるようになる」こととするならば、その効率的な学習方法はたしかに存在します。むろん、「読書百遍」の故事にならってただ闇雲に英文を繰り返し読んでも、けっして読めるようにはならないでしょう。

それは、長文読解の基礎となる英単熟語英文法がしっかりと身についていないからです。では、英単熟語や英文法さえ覚えれば長文を読めるようになるのでしょうか。

ここでも答えは「ノー」と言わざるをえません。基礎である英単熟語や英文法を覚えたら、次になすべきことは英文解釈です。

まずは、一文の内容を正確に把握し、それを一段落、文章全体へと広げていってはじめて長文が読めるようになるといえるでしょう。

#1 「英単熟語」を覚えよう

何といっても英語学習の基礎は、英単熟語を暗記していくことです。何事も学習には暗記がつきものですが、英語では単語や熟語をある程度暗記していないと話になりません

英単熟語を覚えるには、まず単語集や熟語集を用意する必要があります。これは、市販のものがたくさんありますので自分のレベルにぴったり合っているのを選ぶとよいでしょう。

実際に暗記を行う際には、自分の持つ五感をフルに活用することをおすすめします。つまり、単に単語や熟語を何度も書くだけの練習ではなく、耳で聞き、口に出し、マーカーをひき…といった作業も非常に重要です。

また、現在ではスマホのアプリが付属している単語集も少なくありません。これらを生かすことができれば、通勤・通学中のスキマ時間を生かして効率よく英単熟語の暗記をすすめることができるでしょう。

#2 「英文法」を覚えよう

長文読解が出来るようになるためには、英文法の知識もまた欠かせない存在です。これはどういうことなのか、早速次の例文を見てください。

例題:次の英文を日本語に直しなさい。

I found the book easy.
私は、その本は簡単だと分かった

I found the book easily.
私は、その本を簡単に見つけた

いかがでしょうか。上の文と下の文とでは、動詞の表す意味が異なっています。

これは、文型の知識がないとけっして分からないものです。そして、その文型の判別は、形容詞の「easy」と副詞の「easily」で行っています。

このように品詞一個が変わっただけで文型が変わり、動詞の表す意味にまで影響してしまう。そんなことが英文を読んでいれば日常茶飯事です。

その他にも文をつなぐ力を持った接続詞関係代名詞、仮定法にも関わってくる助動詞、そして準動詞の用法なども長文を読むには必要不可欠な文法項目だといえるでしょう。

ただ単に、覚えた単語や熟語の意味をつなぎ合わせるだけでは、けっして英文の意味を正しくとらえることはできないとだけは断言しておきます。

\次のページで「「英文解釈」をしてみよう」を解説!/

#3 「英文解釈」をしてみよう

英単熟語や英文法にある程度自信がついてきたら、次は「英文解釈」のステップに進んでみましょう。長文を読んでいて分からなくなる原因には、大きく分けて二つあります。

それは「単語や熟語が分からな過ぎて、前後から意味を類推することすらできない」というものがひとつ。そして、もうひとつは「一文が長過ぎて、どこで切り分けたらよいか分からない」というものです。

いうまでもなく、前者は単語や熟語の力が著しく欠けてしまっているのが主な原因でしょう。また、後者は五文型を中心とした英文法をしっかりと復習し直すべきです。

このように、英文解釈をしていると自分に足りないものが何なのか、はっきりと見えてきます。原因さえはっきりとしてしまえば、後は打つ手は簡単ですね。

はじめは、一文や一段落を読み進めるのに膨大な時間がかかってしまうかもしれません。しかし、自力で調べ考えているうちに「パッと視界が開けてくる」瞬間がかならずやってきます。

それまでは、けっして諦めることなく地道な作業を続けていくことが大切です。

「長文読解」は一夜にしてならず!

「長文読解」の技術は、けっして一朝一夕に身につくものではありません。まずは、それを下支えする英単熟語の数や英文法の実力を養うことから始めましょう。

それがある程度進んだら、長文を一文ずつ「解釈」していく段階へと進んでいきます。もちろん、その間にも単語や熟語の暗記、さらなる英文法の習得に励んでいく必要があるのはいうまでもありません。

英語の勉強には洋楽の和訳サイトもおすすめです。
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英語の勉強法

英語速攻攻略を目指す!「英語の勉強方法」を現役英語講師がわかりやすく解説

この記事では「英語の勉強方法」について解説する。

とはいえ、英語を勉強する目的は人によってさまざまなのも事実です。よって、ここでは「長文読解ができるようになること」を目的とした勉強方法にしぼって解説していきたい。

国立大文学部卒業で、現役の英語講師でもあるライターすけろくを呼んです。さあ「英語の勉強方法」が身に付く授業を始めようか。

ライター/すけろく

現役英語講師として数多くの生徒を指導している。その豊富な経験を生かし、難解な問題を分かりやすく解説していく。

「英語の勉強方法(長文読解編)」とは?

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英語学習のひとつのゴールを「長文読解ができるようになる」こととするならば、その効率的な学習方法はたしかに存在します。むろん、「読書百遍」の故事にならってただ闇雲に英文を繰り返し読んでも、けっして読めるようにはならないでしょう。

それは、長文読解の基礎となる英単熟語英文法がしっかりと身についていないからです。では、英単熟語や英文法さえ覚えれば長文を読めるようになるのでしょうか。

ここでも答えは「ノー」と言わざるをえません。基礎である英単熟語や英文法を覚えたら、次になすべきことは英文解釈です。

まずは、一文の内容を正確に把握し、それを一段落、文章全体へと広げていってはじめて長文が読めるようになるといえるでしょう。

#1 「英単熟語」を覚えよう

何といっても英語学習の基礎は、英単熟語を暗記していくことです。何事も学習には暗記がつきものですが、英語では単語や熟語をある程度暗記していないと話になりません

英単熟語を覚えるには、まず単語集や熟語集を用意する必要があります。これは、市販のものがたくさんありますので自分のレベルにぴったり合っているのを選ぶとよいでしょう。

実際に暗記を行う際には、自分の持つ五感をフルに活用することをおすすめします。つまり、単に単語や熟語を何度も書くだけの練習ではなく、耳で聞き、口に出し、マーカーをひき…といった作業も非常に重要です。

また、現在ではスマホのアプリが付属している単語集も少なくありません。これらを生かすことができれば、通勤・通学中のスキマ時間を生かして効率よく英単熟語の暗記をすすめることができるでしょう。

#2 「英文法」を覚えよう

長文読解が出来るようになるためには、英文法の知識もまた欠かせない存在です。これはどういうことなのか、早速次の例文を見てください。

例題:次の英文を日本語に直しなさい。

I found the book easy.
私は、その本は簡単だと分かった

I found the book easily.
私は、その本を簡単に見つけた

いかがでしょうか。上の文と下の文とでは、動詞の表す意味が異なっています。

これは、文型の知識がないとけっして分からないものです。そして、その文型の判別は、形容詞の「easy」と副詞の「easily」で行っています。

このように品詞一個が変わっただけで文型が変わり、動詞の表す意味にまで影響してしまう。そんなことが英文を読んでいれば日常茶飯事です。

その他にも文をつなぐ力を持った接続詞関係代名詞、仮定法にも関わってくる助動詞、そして準動詞の用法なども長文を読むには必要不可欠な文法項目だといえるでしょう。

ただ単に、覚えた単語や熟語の意味をつなぎ合わせるだけでは、けっして英文の意味を正しくとらえることはできないとだけは断言しておきます。

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