前置詞は意味の一つ一つを覚えるのもいいが、意味の中心となるイメージでとらえておくことも大切です。ただし、by は意味合いの広がりが大きくイメージでつかみづらいので、意味合いを分類してそれぞれの意味を覚えておくといい。

10数年間、中高生に英語を指導しているライターヤマトススムと一緒に解説していきます。

ライター/ヤマトススム

10数年の学習指導の経験があり、とくに英語と国語を得意とする。これまで生徒たちを難関高校や難関大学に導いてきた。

by の使い方【基本編】

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前置詞 by を基本的な使い方を大きく二つに分けて説明していきます。最もよく使われる場合と受動態で使う場合について、例文を交えながらチェックしていきましょう。

よく使われる by

前置詞 by の最もよく使われる場合について見ていきましょう。基本的な by は、場所を表す「…のそばに」、時間を表す「…までに」、交通や通信の手段を表す「…で、…を使って」などがあります。いずれも、特別な表現ということではなく、比較的英語学習の早い段階で登場する用法ですね。

You should keep the English-Japanese dictionary by you when you study English.
英語を勉強するとき、あなたはそばに英和辞典を置いておくべきだ。

She has to get to Tokyo by noon.
彼女は正午までに東京に着かなければならない。

He usually goes to a destination by car.
彼はふつう車で目的地に行く。

受動態で使われる by

次は、受動態とともに使われる前置詞 by についての説明です。受動態は「be動詞 + 動詞の過去分詞形」で「…される」という意味で使いますが、後ろに「by …(…によって)」と行為者を添えることがあります。by のあとは主に人の名前や代名詞を置くことが多いのですが、ものを置くこともありますよ。

These examination paper are corrected by English teachers.
これらの答案は英語講師によって添削される。

The results of acceptance are judged by a certain standard.
合否の結果は、ある基準によって判定される。

\次のページで「by の使い方【応用編】」を解説!/

by の使い方【応用編】

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by の使い方のうち、応用にあたる表現を見ていきます。特徴のある使い方をする場合や複数の単語で構成される表現などもありますよ。

特徴のある by の使い方

まずは、特徴のある by の使い方についての説明です。ひとつは、差を表す表現として「…だけ、…の差で」があります。もうひとつは、単位を表す言い方で「…単位で」となりますよ。例文とともにチェックしてみましょう。

I missed the train by three minutes.
私は3分差で電車に乗り遅れた。

Their wages are paid by the hour.
彼らの賃金は時間単位で支払われる。

複数の単語で構成される by

最後に、複数の単語で構成される表現を見てみましょう。mean の「手段」という意味合いを含めた表現がいくつかありますよ。

手段を表すときの表現は、「by means of(…によって、…を用いて)」です。手段がないという意味合いから「by no means(決して…ない)」という言い方もあります。

We can communicate by means the Internet.
私たちはインターネットによって交流することができる。

He is by no means a bad kid.
彼は決して悪い子ではない。

\次のページで「時間や場所など by を使う場面は幅広いので、分類して把握しておこう!」を解説!/

時間や場所など by を使う場面は幅広いので、分類して把握しておこう!

今回の記事では、前置詞 by の使い方を説明しました。基本編での表現は、頻繁に登場するので知っておくべきものばかりですね。とくに、時間の「by(…までに)」は、「till(…まで)」と比べられることが多いので要チェックです。by は期日を導きますが、till はそのときまで動作が続いているようすを表します。

後半の応用編では、特徴のある使い方のものがありました。とくに、「差」の表現は何かと使う場面もありますから、この表現を身につけておくと表現が豊かになりますよ。

英語の勉強には洋楽の和訳サイトもおすすめです。
" /> 【英語】前置詞 by の使い方を現役塾講師がわかりやすく解説!by のさまざまな用法をチェックしよう – Study-Z
英語の勉強法

【英語】前置詞 by の使い方を現役塾講師がわかりやすく解説!by のさまざまな用法をチェックしよう

前置詞は意味の一つ一つを覚えるのもいいが、意味の中心となるイメージでとらえておくことも大切です。ただし、by は意味合いの広がりが大きくイメージでつかみづらいので、意味合いを分類してそれぞれの意味を覚えておくといい。

10数年間、中高生に英語を指導しているライターヤマトススムと一緒に解説していきます。

ライター/ヤマトススム

10数年の学習指導の経験があり、とくに英語と国語を得意とする。これまで生徒たちを難関高校や難関大学に導いてきた。

by の使い方【基本編】

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前置詞 by を基本的な使い方を大きく二つに分けて説明していきます。最もよく使われる場合と受動態で使う場合について、例文を交えながらチェックしていきましょう。

よく使われる by

前置詞 by の最もよく使われる場合について見ていきましょう。基本的な by は、場所を表す「…のそばに」、時間を表す「…までに」、交通や通信の手段を表す「…で、…を使って」などがあります。いずれも、特別な表現ということではなく、比較的英語学習の早い段階で登場する用法ですね。

You should keep the English-Japanese dictionary by you when you study English.
英語を勉強するとき、あなたはそばに英和辞典を置いておくべきだ。

She has to get to Tokyo by noon.
彼女は正午までに東京に着かなければならない。

He usually goes to a destination by car.
彼はふつう車で目的地に行く。

受動態で使われる by

次は、受動態とともに使われる前置詞 by についての説明です。受動態は「be動詞 + 動詞の過去分詞形」で「…される」という意味で使いますが、後ろに「by …(…によって)」と行為者を添えることがあります。by のあとは主に人の名前や代名詞を置くことが多いのですが、ものを置くこともありますよ。

These examination paper are corrected by English teachers.
これらの答案は英語講師によって添削される。

The results of acceptance are judged by a certain standard.
合否の結果は、ある基準によって判定される。

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