英語速攻攻略を目指す!「不規則動詞」の覚え方を現役英語講師がわかりやすく解説
不規則動詞は文字通り「不規則に変化する」動詞ですが、不規則な中でもある程度のグループ分けができることが分かれば、あっという間にマスターできるぞ。
国立大文学部卒業で、現役の英語講師でもあるライターすけろくを呼んです。さあ「不規則動詞」攻略の授業を始めようか。
ライター/すけろく
現役英語講師として数多くの生徒を指導している。その豊富な経験を生かし、難解な問題を分かりやすく解説していく。
「不規則動詞」の分類・覚え方とは?
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動詞の過去形や過去分詞は「原形にedを付ける」というルールにしたがって作られるのが一般的です。そして、これらの動詞は「規則動詞」と呼ばれています。
一方、中にはそういったルールにしたがわないものがあるのも事実です。このような動詞は「不規則動詞」と呼ばれ、英語学習者はこれらをある程度暗記しなければなりません。
もちろん、ただ何のあてもなく片っ端から暗記していくのもひとつの手段ではあるでしょう。しかし、きちんと覚えるべき対象を理解した上で正しいやり方を実践していけば、作業効率は格段に高まります。
#1 パターンによる「不規則動詞」の分類
たしかに、「不規則動詞」の過去形・過去分詞は「不規則」に変化するため、繰り返し練習して覚えていくほかありません。しかし、いくら「不規則」といっても、その変化のパターンによって「不規則動詞」をいくつかのグループに分類することができます。
・AAA型…原形・過去形・過去分詞とも同じ形をしているもの。(ただし、発音もすべて同じとは限らない)
・ABB型…過去形と過去分詞が同じ形をしているもの。(覚えやすいが、運用はその分難しくなる)
・ABC型…原形・過去形・過去分詞のすべてが違う形をしているもの。(覚えにくいが、運用はその分簡単になる)
・ABA型…原形と過去分詞が同じ形をしているもの。(ただし、数は少ない)
では、それぞれのグループについて代表的な動詞をいくつか見てみましょう。
1.AAA型
put – put – put(置く)
cut – cut – cut(切る)
read – read – read(読む)※発音は「リードゥ・レッドゥ・レッドゥ」で異なる。
2.ABB型
sit – sat – sat(座る)
send – sent – sent(送る)
catch – caught – caught(捕まえる)
3.ABC型
write – wrote – written(書く)
speak – spoke – spoken(話す)
forget – forgot- forgotten(忘れる)
4.ABA型
run – ran -run(走る)
come – came – come(来る)
become – became- become(なる)
これらの中でも、特に数が多いのが「ABB型」と「ABC型」の二つです。(多いといっても、それぞれ数十個程度ではありますが)
したがって、次に気になるのは「どこまで」を「どのようにして」覚えるかではないでしょうか。この辺りを引き続き説明していきたいと思います。
#2 レベルによる「不規則動詞」の分類
「不規則動詞」の暗記といっても、ただアルファベット順に覚えていく方法はあまり感心できません。なぜなら、英語学習者の学習レベルは一人ひとり異なるからです。
たとえば、英語を習いたての初心者で英検3級の取得が目標だという人がいたとしましょう。一方で、中級者で次は英検の2級合格を狙っているとします。
はたして、この二人が覚えるべき一般動詞のレベルは同じでしょうか。答えは、もちろん「ノー」ですね。
英語学習者にはそれぞれに合ったレベルの動詞がありますし、基礎的な動詞を学んでから発展へと進んでいく流れも容易に理解できると思います。
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