この記事では英語の重要単語「neither」の使い方について解説する。

「neither」は「両方とも~ない」を表す単語ですが、関連語の「both」や「either」とセットで覚えれば、あっという間にマスターできるぞ。

国立大文学部卒業で、現役の英語講師でもあるライターすけろくを呼んです。さあ「neither」攻略の授業を始めようか。

ライター/すけろく

現役英語講師として数多くの生徒を指導している。その豊富な経験を生かし、難解な問題を分かりやすく解説していく。

「neither」の意味・用法とは?

image by iStockphoto

「neither」の表す基本的な意味は「両方とも~ない」で、これは「both」の表す「両方とも~だ」の意味とはちょうど正反対です。また、関連語の「either」は「どちらか一方」を表しています。

このように「neither」の意味・用法を覚えるときは、「both」や「either」も絡めていくと効率的でしょう。

「neither」には代名詞・形容詞・副詞としての用法が存在します。では、それらをひとつずつゆっくりと見ていくことにしましょう。

#1 代名詞としての「neither」

「neither」には代名詞としての用法があります。この場合、「neither of ○○」の形で使われやすいのが特徴です。

もちろん、「neither」単独で用いることもできます。また、「not … either」は「neither」とほぼ同義です。

では、例文を見ていきましょう。

I knew neither of the students.
(= I didn't know either of the students.)
私は、その学生を二人とも知らなかった

Neither of them is from USA.
彼らは、二人ともアメリカの出身ではない

I like neither.
(= I don't like either.)
どちらも好きじゃないな。

#2 形容詞としての「neither」

「neither」は、形容詞としても用いることも可能です。つまり、直後の名詞を修飾することもできます。

この場合、修飾できるのは単数形の名詞のみなので注意しておきましょう。主な訳し方は「どちらの○○も…ない」です。

では、例文で確認してみましょうか。

Neither man was not able to speak Japanese.
どちらの男も、日本語を話すことができなかった

I have heard neither story.
私は、どちらの話も聞いたことがない

\次のページで「副詞としての「either」」を解説!/

#3 副詞としての「either」

最後にご紹介するのが、副詞として用いられる「either」です。

みなさんは「○○も…だ」を表したいときに、どういった単語を思い浮かべますか。きっと、文末に「too」を置くことを思い浮かべた方も少なくないことでしょう。

しかし、これが否定文だと同じ手を使うわけにはいきません。「えっ?」と思った方もいるでしょうが、この場合は文末に「either」を置いて表します。

I like cats, too.
、猫が好きだ。

I don't like cats, either.
、猫が好きではない

ここで、「both」「either」「neither」についてまとめておきましょう。

「both」…「(2人・2つのうち)両方とも」
「either」…「(2人・2つのうち)どちらか一方」
「neither」…「(2人・2つのうち)両方とも~ない」

I like both of them.
私は、彼らの二人ともが好きだ。
I don't like both of them.
私は、彼らの二人ともが好きだというわけではない
I like either of them.
私は、彼らのうち一人が好きだ。
I don't like either of them.
私は、彼らのうち二人とも好きではない
I like neither of them.
私は、彼らのうち二人とも好きではない

特に2番目の文が部分否定に、4番目と5番目の文が全体否定になっている点に気をつけましょう。

「neither」は早めにマスター!

英語を学ぶときに、単数と複数をはっきりと区別するのが大切なのはいうまでもありません。その一方で、同じ複数でも「2」なのか「3以上」なのかもまた、重要な要素です。

「3以上」の場合には「all」や「no(none)」を使うケースでも、「2」の場合には「both」や「neither」を使わなければなりません。慣れないうちは大変かもしれませんが、大事なことですのでしっかりと復習して、早めにマスターしておきましょう。

英語の勉強には洋楽の和訳サイトもおすすめです。
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英語の勉強法

英語速攻攻略を目指す!「neither」の使い方を現役英語講師がわかりやすく解説

この記事では英語の重要単語「neither」の使い方について解説する。

「neither」は「両方とも~ない」を表す単語ですが、関連語の「both」や「either」とセットで覚えれば、あっという間にマスターできるぞ。

国立大文学部卒業で、現役の英語講師でもあるライターすけろくを呼んです。さあ「neither」攻略の授業を始めようか。

ライター/すけろく

現役英語講師として数多くの生徒を指導している。その豊富な経験を生かし、難解な問題を分かりやすく解説していく。

「neither」の意味・用法とは?

image by iStockphoto

「neither」の表す基本的な意味は「両方とも~ない」で、これは「both」の表す「両方とも~だ」の意味とはちょうど正反対です。また、関連語の「either」は「どちらか一方」を表しています。

このように「neither」の意味・用法を覚えるときは、「both」や「either」も絡めていくと効率的でしょう。

「neither」には代名詞・形容詞・副詞としての用法が存在します。では、それらをひとつずつゆっくりと見ていくことにしましょう。

#1 代名詞としての「neither」

「neither」には代名詞としての用法があります。この場合、「neither of ○○」の形で使われやすいのが特徴です。

もちろん、「neither」単独で用いることもできます。また、「not … either」は「neither」とほぼ同義です。

では、例文を見ていきましょう。

I knew neither of the students.
(= I didn’t know either of the students.)
私は、その学生を二人とも知らなかった

Neither of them is from USA.
彼らは、二人ともアメリカの出身ではない

I like neither.
(= I don’t like either.)
どちらも好きじゃないな。

#2 形容詞としての「neither」

「neither」は、形容詞としても用いることも可能です。つまり、直後の名詞を修飾することもできます。

この場合、修飾できるのは単数形の名詞のみなので注意しておきましょう。主な訳し方は「どちらの○○も…ない」です。

では、例文で確認してみましょうか。

Neither man was not able to speak Japanese.
どちらの男も、日本語を話すことができなかった

I have heard neither story.
私は、どちらの話も聞いたことがない

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