
英語速攻攻略を目指す!「whom」の使い方を現役英語講師がわかりやすく解説
「whom」は「だれを、だれに」という疑問詞としての用法が知られているが、もうひとつの重要な用法を覚えれば、あっという間にマスターできるぞ。
国立大文学部卒業で、現役の英語講師でもあるライターすけろくを呼んです。さあ「whom」攻略の授業を始めようか。

ライター/すけろく
現役英語講師として数多くの生徒を指導している。その豊富な経験を生かし、難解な問題を分かりやすく解説していく。
「whom」の意味・用法とは?

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「whom」には、大きく分けて2つの側面があります。それは、疑問代名詞としてのものと関係代名詞としてのものです。
一見するとまったく異なる側面のように思えますが、共通点もあります。それは、いずれも目的格を表しているところです。
では、それぞれの用法をさらに詳しくみていくことにしましょう。
#1 疑問代名詞としての「whom」
「whom」には疑問代名詞の目的格としての用法があり、「だれに、だれを」などと訳されます。ただし、現代英語ではやや文語的で堅いイメージのある「whom」は避けられやすい傾向にあるのも事実です。
この場合、主格の「who」が「whom」の代わりを務めます。しかし、直前に前置詞がある場合はさすがに「who」で置き換えることはできませんので注意してください。
では、主格の「who」と並べて、その違いを例題で見ていくことにしましょう。
例題:下線部が答えの中心となるような疑問文を完成させなさい。
Mike is the tallest boy in the class.【主語=主格】
→ Who is the tallest boy in the class?
だれが、クラスでいちばん背の高い少年ですか。
We met Mike at the station.【動詞の目的語=目的格】
→ Whom did you meet at the station?
= Who did you meet at the station?
あなたがたは、駅でだれに会いましたか。
I will give this book to Mike.【前置詞の目的語=目的格】
→ To whom will you give this book?
= Whom will you give this book to?
= Who will you give this book to?
あなたは、この本をだれにあげるつもりですか。
#2 関係代名詞としての「whom」
「whom」には、関係代名詞の目的格としての用法もあります。こちらも現代英語では「who」や「that」で代用することが少なくありません。
また、そもそも目的格の関係代名詞は省略することも可能です。では、例文で確認してみましょう。
例題:次の二文を関係代名詞を用いて一文に書き変えなさい。
That is the boy.
+ I met him yesterday.
→ That is the boy whom I met yestreday.
= That is the boy that I met yesterday.
= That is the boy I met yesterday.
あれは、私が昨日会った少年です。
Those boys are my friends.
+ Your brother is talking with them.
→ Those boys with whom your brother is talking are my friends.
= Those boys who your brother is talking with are my friends.
= Those boys your brother is talking with are my friends.
あなたのお兄さんが話をしているあの少年たちは、私の友人です。
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