この記事では英語の重要単語「whom」の意味や使い方について解説する。

「whom」は「だれを、だれに」という疑問詞としての用法が知られているが、もうひとつの重要な用法を覚えれば、あっという間にマスターできるぞ。

国立大文学部卒業で、現役の英語講師でもあるライターすけろくを呼んです。さあ「whom」攻略の授業を始めようか。

ライター/すけろく

現役英語講師として数多くの生徒を指導している。その豊富な経験を生かし、難解な問題を分かりやすく解説していく。

「whom」の意味・用法とは?

image by iStockphoto

「whom」には、大きく分けて2つの側面があります。それは、疑問代名詞としてのものと関係代名詞としてのものです。

一見するとまったく異なる側面のように思えますが、共通点もあります。それは、いずれも目的格を表しているところです。

では、それぞれの用法をさらに詳しくみていくことにしましょう。

#1 疑問代名詞としての「whom」

「whom」には疑問代名詞の目的格としての用法があり、「だれに、だれを」などと訳されます。ただし、現代英語ではやや文語的で堅いイメージのある「whom」は避けられやすい傾向にあるのも事実です。

この場合、主格の「who」が「whom」の代わりを務めます。しかし、直前に前置詞がある場合はさすがに「who」で置き換えることはできませんので注意してください。

では、主格の「who」と並べて、その違いを例題で見ていくことにしましょう。

例題:下線部が答えの中心となるような疑問文を完成させなさい。

  Mike is the tallest boy in the class.【主語=主格】
Who is the tallest boy in the class?
  だれが、クラスでいちばん背の高い少年ですか。

  We met Mike at the station.【動詞の目的語=目的格】
Whom did you meet at the station?
Who did you meet at the station?
  あなたがたは、駅でだれに会いましたか。

  I will give this book to Mike.【前置詞の目的語=目的格】
→ To whom will you give this book?
Whom will you give this book to?
Who will you give this book to?
  あなたは、この本をだれにあげるつもりですか。

#2 関係代名詞としての「whom」

「whom」には、関係代名詞の目的格としての用法もあります。こちらも現代英語では「who」や「that」で代用することが少なくありません。

また、そもそも目的格の関係代名詞は省略することも可能です。では、例文で確認してみましょう。

例題:次の二文を関係代名詞を用いて一文に書き変えなさい。

  That is the boy.
+ I met him yesterday.
→ That is the boy whom I met yestreday.
= That is the boy that I met yesterday.
= That is the boy I met yesterday.
  あれは、私が昨日会った少年です。

 Those boys are my friends.
+ Your brother is talking with them.
→ Those boys with whom your brother is talking are my friends.
= Those boys who your brother is talking with are my friends.
= Those boys your brother is talking with are my friends.
  あなたのお兄さんが話をしているあの少年たちは、私の友人です。

\次のページで「「whom」は「who」の目的格!」を解説!/

「whom」は「who」の目的格!

「who」だと簡単に見えるのに、「whom」になると急に難しそうに見えるという人はいませんか?でも心配はご無用。

基本となる代名詞の「he」と「him」の違いが分かるのであれば、問題はありません。なぜなら、「who」と「whom」の違いは「he」と「him」の違いと同じなのですから。

英語の勉強には洋楽の和訳サイトもおすすめです。
" /> 英語速攻攻略を目指す!「whom」の使い方を現役英語講師がわかりやすく解説 – Study-Z
英語の勉強法

英語速攻攻略を目指す!「whom」の使い方を現役英語講師がわかりやすく解説

この記事では英語の重要単語「whom」の意味や使い方について解説する。

「whom」は「だれを、だれに」という疑問詞としての用法が知られているが、もうひとつの重要な用法を覚えれば、あっという間にマスターできるぞ。

国立大文学部卒業で、現役の英語講師でもあるライターすけろくを呼んです。さあ「whom」攻略の授業を始めようか。

ライター/すけろく

現役英語講師として数多くの生徒を指導している。その豊富な経験を生かし、難解な問題を分かりやすく解説していく。

「whom」の意味・用法とは?

image by iStockphoto

「whom」には、大きく分けて2つの側面があります。それは、疑問代名詞としてのものと関係代名詞としてのものです。

一見するとまったく異なる側面のように思えますが、共通点もあります。それは、いずれも目的格を表しているところです。

では、それぞれの用法をさらに詳しくみていくことにしましょう。

#1 疑問代名詞としての「whom」

「whom」には疑問代名詞の目的格としての用法があり、「だれに、だれを」などと訳されます。ただし、現代英語ではやや文語的で堅いイメージのある「whom」は避けられやすい傾向にあるのも事実です。

この場合、主格の「who」が「whom」の代わりを務めます。しかし、直前に前置詞がある場合はさすがに「who」で置き換えることはできませんので注意してください。

では、主格の「who」と並べて、その違いを例題で見ていくことにしましょう。

例題:下線部が答えの中心となるような疑問文を完成させなさい。

  Mike is the tallest boy in the class.【主語=主格】
Who is the tallest boy in the class?
  だれが、クラスでいちばん背の高い少年ですか。

  We met Mike at the station.【動詞の目的語=目的格】
Whom did you meet at the station?
Who did you meet at the station?
  あなたがたは、駅でだれに会いましたか。

  I will give this book to Mike.【前置詞の目的語=目的格】
→ To whom will you give this book?
Whom will you give this book to?
Who will you give this book to?
  あなたは、この本をだれにあげるつもりですか。

#2 関係代名詞としての「whom」

「whom」には、関係代名詞の目的格としての用法もあります。こちらも現代英語では「who」や「that」で代用することが少なくありません。

また、そもそも目的格の関係代名詞は省略することも可能です。では、例文で確認してみましょう。

例題:次の二文を関係代名詞を用いて一文に書き変えなさい。

  That is the boy.
+ I met him yesterday.
→ That is the boy whom I met yestreday.
= That is the boy that I met yesterday.
= That is the boy I met yesterday.
  あれは、私が昨日会った少年です。

 Those boys are my friends.
+ Your brother is talking with them.
→ Those boys with whom your brother is talking are my friends.
= Those boys who your brother is talking with are my friends.
= Those boys your brother is talking with are my friends.
  あなたのお兄さんが話をしているあの少年たちは、私の友人です。

\次のページで「「whom」は「who」の目的格!」を解説!/

次のページを読む
1 2
Share: