今回は品詞の見分け方について見ていく。品詞の判別が得意という人はあまりいないかもしれないが、品詞を正確に判別できると正確な意味をつかむことができ、文法問題に限らず長文読解でも役に立つぞ。英語力をレベルアップさせるには、品詞判別は大切なものです。

10数年間、中高生に英語を指導しているライターヤマトススムと一緒に解説していきます。

ライター/ヤマトススム

10数年の学習指導の経験があり、とくに英語と国語を得意とする。これまで生徒たちを難関高校や難関大学に導いてきた。

品詞とは

image by iStockphoto

品詞の見分け方の前に、品詞にはどのようなものがあるか、品詞の判別に役立つ文型の基本を見ていきましょう。それぞれの特徴をつかんでおくと、判別に役に立ちます。

#1 品詞にはどのようなものがあるか

まずは、品詞には何があるかを見ていきます。分類の仕方はさまざまありますが、主なものを役割と一緒にチェックしてみましょう。とくに、形容詞と副詞は混同しやすいので、役割をはっきりと知っておくといいですね。

名 詞 … 物や人の名前。主語や補語、目的語になれる。

冠 詞 … 名詞の前におき、名詞を特定のものか不特定のものかを表す。

形容詞 … 人や物など名詞の性質や状態などを表す。文の補語になれる。

副 詞 … 動作や状態のようすや程度を表す。名詞以外を修飾する。

代名詞 … 名詞の代わりをする。

動 詞 … 主語の動作を表す。過去を表すことができる。

助動詞 … 動詞に気持ちを付け加える。

接続詞 … 語や文をつなぎ、うしろに主語、動詞をおく。

前置詞 … 名詞や動名詞の前において修飾する。

品詞と文型

次は、品詞と文型の関係について見ていきます。文型を理解することで品詞が判別できることもあるので、重要なポイントです。

以下、主語 = S, 動詞 = V, 補語 = C, 目的語 = O として表しています。

第1文型:S名詞 V動詞 

第2文型:S名詞 V動詞 C名詞or形容詞

第3文型:S名詞 V動詞 O名詞

第4文型:S名詞 V動詞 O名詞 O名詞

第5文型:S名詞 V動詞 O名詞 C名詞or形容詞

\次のページで「間違いやすい品詞判別」を解説!/

間違いやすい品詞判別

image by iStockphoto

品詞を見分ける際には、間違いやすいケースがあります。それぞれのケースごとに、見分けるポイント確認していきましょう。

動詞、形容詞、副詞

まず、品詞を見分けるポイントのうち、動詞と形容詞と副詞についての説明です。

動詞は主語の動作にあたります。5文型の動詞の位置のほか、不定詞などで文中で使うこともありますよ。

形容詞は名詞を修飾しますが、第2文型で主語とイコールの関係をつくったり、「a + 形容詞 + 名詞」という形をつくることもあります。

副詞は名詞以外を修飾し、単独でSVOCいずれにもなることはありません。

She is old enough to travel alone.
彼女は一人で旅行できる年齢だ。

→不定詞で、to のあとに動詞の原形

I am busy writing Christmas cards.
私はクリスマスカードを書くのに忙しい。

→主語 I と形容詞 busy がイコールの関係

Nagano has many beautiful mountains.
長野にはたくさんの美しい山がある。

→ beautifl は名詞を修飾しているので形容詞

He took apart a watch easily.
彼は簡単に時計を分解した。

→ easily は動詞を修飾しているので副詞

接続詞と前置詞

最後は、接続詞と前置詞の見分け方です。接続詞は節をつくるので主語や動詞をともないますが、前置詞は句をつくり後ろに名詞をおきます。同じ単語で、接続詞としても前置詞としても使うことができるものもあるので注意が必要です。

I have liked cornflakes since I was a child.
私は子供の頃からずっとコーンフレークが好きだ。

→接続詞 since のあとに主語と動詞がある

He has been in Tokyo since three days ago.
彼は3日前からずっと東京にいた。

→前置詞 since の後ろには名詞のかたまり

\次のページで「品詞の判別は、その語の役割と紛らわしいケースをチェックしよう!」を解説!/

品詞の判別は、その語の役割と紛らわしいケースをチェックしよう!

今回の記事では、品詞の見分け方について説明しました。前半の品詞の基本については、品詞や文型の確認をしましたが、もととなる知識は持っておくといいですね。

後半は、紛らわしい品詞の例を見ながら確認しました。動詞や形容詞、副詞などは、文中での役割や5文型の理解が品詞を見極める手助けとなります。日頃から品詞判別をしていると、いつでも素早く判断できるようになりますね。

英語の勉強には洋楽の和訳サイトもおすすめです。
" /> 【英語】「品詞」の見分け方を現役塾講師がわかりやすく解説!紛らわしいケースをチェックしよう – Study-Z
英語の勉強法

【英語】「品詞」の見分け方を現役塾講師がわかりやすく解説!紛らわしいケースをチェックしよう

今回は品詞の見分け方について見ていく。品詞の判別が得意という人はあまりいないかもしれないが、品詞を正確に判別できると正確な意味をつかむことができ、文法問題に限らず長文読解でも役に立つぞ。英語力をレベルアップさせるには、品詞判別は大切なものです。

10数年間、中高生に英語を指導しているライターヤマトススムと一緒に解説していきます。

ライター/ヤマトススム

10数年の学習指導の経験があり、とくに英語と国語を得意とする。これまで生徒たちを難関高校や難関大学に導いてきた。

品詞とは

image by iStockphoto

品詞の見分け方の前に、品詞にはどのようなものがあるか、品詞の判別に役立つ文型の基本を見ていきましょう。それぞれの特徴をつかんでおくと、判別に役に立ちます。

#1 品詞にはどのようなものがあるか

まずは、品詞には何があるかを見ていきます。分類の仕方はさまざまありますが、主なものを役割と一緒にチェックしてみましょう。とくに、形容詞と副詞は混同しやすいので、役割をはっきりと知っておくといいですね。

名 詞 … 物や人の名前。主語や補語、目的語になれる。

冠 詞 … 名詞の前におき、名詞を特定のものか不特定のものかを表す。

形容詞 … 人や物など名詞の性質や状態などを表す。文の補語になれる。

副 詞 … 動作や状態のようすや程度を表す。名詞以外を修飾する。

代名詞 … 名詞の代わりをする。

動 詞 … 主語の動作を表す。過去を表すことができる。

助動詞 … 動詞に気持ちを付け加える。

接続詞 … 語や文をつなぎ、うしろに主語、動詞をおく。

前置詞 … 名詞や動名詞の前において修飾する。

品詞と文型

次は、品詞と文型の関係について見ていきます。文型を理解することで品詞が判別できることもあるので、重要なポイントです。

以下、主語 = S, 動詞 = V, 補語 = C, 目的語 = O として表しています。

第1文型:S名詞 V動詞 

第2文型:S名詞 V動詞 C名詞or形容詞

第3文型:S名詞 V動詞 O名詞

第4文型:S名詞 V動詞 O名詞 O名詞

第5文型:S名詞 V動詞 O名詞 C名詞or形容詞

\次のページで「間違いやすい品詞判別」を解説!/

次のページを読む
1 2 3
Share: